黄昏流星群〔小学館文庫〕』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

1997年から「ビッグコミックオリジナル」で連載を続け、既刊78巻を数えるこの作品は、中年以降の男女が織りなす恋愛群像劇である。舞台は現代日本を中心に、ときに江戸時代へのタイムスリップや海外のリゾート地へと展開。登場人物たちは40代から70代。出向を命じられた52歳の銀行支店長、不倫に破れて会社を辞めた40歳のOL、15年前に夫を亡くした41歳の独身女性——。彼らは失意や孤独を抱えながらも、偶然の出会いをきっかけに、もう一度だれかを愛することを選ぶ。

「島耕作」シリーズで長らく現役ビジネスパーソンの悲喜こもごもを描いてきた弘兼憲史が、ここでは定年や出向、離別といった"降下"を経験した人々に焦点を当てています。第4回日本メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の受賞も示すとおり、この作品の評価軸は若者向けラブコメとは異なる。人生の後半に訪れる恋愛を、美化もせず卑下もせず、淡々とした筆致で掬い上げる。20年以上の連載を支えているのは、まさにこの姿勢だ。

40代を過ぎてからの恋が「終わりの始まり」ではなく「再出発」であることを、この作品は静かに、しかし確信を持って証明しています。

まだ読んでいないあなたへ

既刊78巻。

40を過ぎてから、人生がもう一度動き出すことがある。そう信じられますか? 52歳で左遷された銀行員が旅先で出会った女性に心を奪われる話。73歳の老建築家に恋した27歳の学芸員の話。死んだはずの夫と同じ姿をした男と15年ぶりに出会った41歳の未亡人の話。この漫画には、そんな「もう遅い」と諦めかけた年齢の人たちが、予期せぬ恋に落ちる瞬間が詰まってるんです。

弘兼憲史が1997年から描き続けているこの連作は、一話一話が独立した短編集なんですが、どの話も主人公の年齢が40代から70代。若さも未来も失った、と思い込んでいた人たちが、偶然の出会いで心が震える。その震え方が、20代の恋とは全く違う。失うものの重さを知っているから、踏み出す一歩が重い。だからこそ、その一歩に胸が詰まるんです。

描かれるのは不倫、年の差、過去への執着。綺麗事では済まない恋ばかり。でもこの作品には説教も裁きもない。ただ、人間が誰かを求める切実さと、それでも日常は続いていく残酷さが、静かに並んで描かれる。読後に残るのは、甘さじゃなくて苦さ。でもその苦さが、妙に心に沁みるんです。

第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作。島耕作シリーズで知られる著者が、ビジネスの世界を離れて大人の恋愛を描いたとき、こんなにも繊細で容赦ない作品が生まれた。一話読むごとに、自分の人生の残り時間を数えたくなる。そういう漫画です。

もしあなたが、人生の折り返し地点を過ぎたと感じているなら。あるいは、まだ遠い未来の自分を想像してみたいなら。この78巻の物語群は、あなたに何かを語りかけてくるはずです。

巻一覧(発売順)8

黄昏流星群〔小学館文庫〕 第1巻の表紙画像

第1巻

2007年05月15日頃

▼不惑の星(1〜9) ●あらすじ/銀行支店長の盛本芳春は、仕事一筋に生きてきた52歳。だがある日、系列会社への出向を命じられてしまい、やけ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこで優雅で上品な続きを読む

▼不惑の星(1〜9) ●あらすじ/銀行支店長の盛本芳春は、仕事一筋に生きてきた52歳。だがある日、系列会社への出向を命じられてしまい、やけ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこで優雅で上品な妙齢の日本人女性・誠子と知り合う。ホテルのレストランで食事の後、部屋で飲み直すことになるが、連絡先も本名も知らないまま、気まずく別れるはめに。彼女への恋心を抑えきれず、苦悩の日々を過ごしていたある日、意外な場所で再会を果たして…?▼流星美人劇場(1〜4) ●あらすじ/63歳の麗子と62歳のみゆきは、シャンソンBAR「ラ・メール」のママとチーママ。数十年来、新宿で店を営んでいるが、寄る年波には勝てず、近頃はほとんど客も寄りつかない有り様。だが、ある日の午前3時頃、みゆきがキャッチへ出ている間に、ひとりの初老の客が訪ねてきた。身なりも品も良く、しかも東大教授の肩書きを持つこの男性に、麗子はすっかり惚れ込んでしまい…!? ●本巻の特徴/巻末にはブラザートムのエッセイを収録。

よくある質問

『黄昏流星群〔小学館文庫〕』は全何巻?

現在8巻まで刊行中です。

『黄昏流星群〔小学館文庫〕』の作者は誰?

弘兼憲史先生の作品です。

『黄昏流星群〔小学館文庫〕』の出版社は?

小学館から出版されています。