ふくふくまんぷく』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

江戸時代の深川。屋台で惣菜を売る父から料理を学んだ少女おふくは、父の死後、その借金のかたに茶屋で働くことになる。椿茶屋には、おっかない女将、腕はいいがヤサグレた料理人、美しい用心棒……。おふくは父の言葉「うまいうまいと毎日笑って飯が食えりゃア、それが一番幸せ」を胸に、持ち前の笑顔と根性、そして料理の腕で道を切り開いていく。やがて父の店「満福」を再開し、「天狗の子」だという少年をはじめ、ワケありな人々が集うようになる……。

新書館の『Wings』で連載中の本作は、江戸を舞台にした少女漫画の料理ものである。料理漫画というジャンルは数多あるが、ここには少女漫画ならではの人間ドラマの機微がある。父を亡くし借金を背負った少女が、茶屋という厳しい環境で料理を武器に生きていく構図は、単なる料理バトルやグルメ描写に終わらない。「出汁」という具体的なモチーフを軸に、人と人が食を通じて繋がる様を丁寧に描いている点が作品の核だ。既刊3巻の時点で独立を果たし、店に人が集まり始めるという展開の速さも心地よい。

レシピも掲載されているので、読んだ後に台所に立ちたくなります。江戸の匂いと出汁の香りに包まれてください。

まだ読んでいないあなたへ

父が遺したのは、借金と、味噌汁の出汁の取り方だけでした。

おふくは江戸の深川で、女の子がサービスする茶屋に借金のかたとして売られます。でも彼女は腐らないんです。料理本を読み漁り、父から学んだ腕一本で、店の厨房に立つんですよ。おっかない女将も、ヤサグレた料理人も、美しい用心棒も、最初は誰もこの小娘を信じちゃいない。でもおふくが作る料理には、人の心をほどく何かがあるんです。

「お殿様でも棒手振りでも、うまいうまいと毎日笑って飯が食えりゃア、それが一番幸せよ」――父の言葉を胸に、彼女はただひたすら、目の前の一皿と向き合います。その姿勢が、やがて周りの人間を変えていくんです。

碧也ぴんくが描くのは、派手な展開じゃない。湯気の立つ飯と、それを囲む人々の表情です。天狗の子だという少年、吉原行きを回避させてくれた「うたさま」、満福の暖簾に集うワケありな客たち。料理が、人と人をつなぎ、失ったものを取り戻させ、明日を生きる力をくれる瞬間を、丁寧に丁寧に掬い取っていくんです。

巻末のお江戸レシピも本格的で、読んでいると台所に立ちたくなります。料理漫画としても、人情話としても、一級品なんですよ。既刊3巻、今なら追いつける。あったかいご飯が食べたくなったら、ぜひ手に取ってみてください。

巻一覧(発売順)3

よくある質問

『ふくふくまんぷく』は全何巻?

現在3巻まで刊行中です。

『ふくふくまんぷく』の作者は誰?

碧也ぴんく先生の作品です。

『ふくふくまんぷく』の出版社は?

新書館(ウィングス・コミックス)から出版されています。