『お伽もよう綾にしき()』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
鈴音が想いを寄せていた新九郎は、この世を去った。残されたのは、彼の形見の笛。その笛から現れたのは、新九郎と瓜二つの姿をした「もののけ」だった。鈴音は危機に瀕するたび、このもののけに助けられる。やがて彼女は、もののけと共に不思議な冒険へと足を踏み入れていく……。
ひかわきょうこが白泉社「メロディ」に2000年から連載した本作は、恋と妖怪が織りなす和風ファンタジーです。彼女の持ち味である繊細な心理描写と、お伽草子を思わせる幻想的な世界観が見事に融合しています。故人への想いと、その姿を借りた存在への複雑な感情。鈴音が抱える葛藤は、単なる恋物語では終わらない深みを物語に与えている。狐の精霊や天狗といった和の妖怪たちが登場し、笛の音が紡ぐ縁が冒険を加速させていく構成は、読者を物語世界へ自然に引き込んでいきます。
白泉社文庫版の全3巻で完結する本作は、和風ファンタジーの佳作として手に取りやすい分量です。恋と冒険、そして「想い人の面影を持つ者」との関係がどう決着するのか、最後まで目が離せません。
まだ読んでいないあなたへ
全3巻で完結、なのに忘れられない。
死んでしまった新九郎が遺したのは、一本の笛でした。その笛を吹くと現れるのは、新九郎と瓜二つの姿をした「もののけ」。鈴音は彼に救われながら、でも気づいてしまうんです。この温もりは本物じゃない、って。それでも心は揺れるし、彼といる時間は確かに生きている感覚があって——。
ひかわきょうこが描くのは、ただ懐かしいだけの和風ファンタジーじゃないんですよ。妖魔が蠢く世界で、鈴音は新九郎本人との再会を目指して冒険に身を投じていきます。その道中で出会う狐の精霊や天狗、仏の力や呪文が飛び交う戦いの中に、喪失を抱えた少女の切実さがちゃんと息づいているんです。
白泉社アテナ新人大賞受賞作家が、コメディとドラマを巧みに織り交ぜながら紡ぐ物語。笑って、ハラハラして、気づけば誰かを想う気持ちの尊さに胸が熱くなっている。そういう読後感なんです。
文庫版には未収録作品も併録。たった3巻なのに、読み終えた後の余韻がずっと消えない作品って、本当に稀有なんですよ。
巻一覧(発売順)全3巻
よくある質問
『お伽もよう綾にしき()』は全何巻?
全3巻で完結済みです。
『お伽もよう綾にしき()』の作者は誰?
ひかわきょうこ先生の作品です。
『お伽もよう綾にしき()』の出版社は?
白泉社(白泉社文庫)から出版されています。


