『大日本天狗党絵詞』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
天狗は今、どこにいるのか。古来より山に棲み、人をさらい、畏怖と敬愛の対象だった彼らの現在を描く異色作である。天狗にさらわれた子供はその後どうなるのか。天狗は何を食い、寒い日をどう過ごすのか。伝承の向こう側、神秘のベールの裏側を、黒田硫黄は静かに、しかし容赦なく剥いでいく……。
講談社「アフタヌーン」で2003年から2004年にかけて連載された本作は、第46回日本SF大賞を受賞した。黒田硫黄といえば『茄子』や『セクシーボイスアンドロボ』で知られる作家だが、本作はそれらとも一線を画す。民俗学的な視点と現代的な眼差しが交錯し、天狗という存在を通して人間社会の在り方を問い直す。ファンタジーでありながらSFとしての評価を受けたのは、伝承を解体し再構築する手つきが、まぎれもなく思弁的だったからです。神話を生きる者たちの日常を描くことで、逆説的に現代の我々の立ち位置が浮かび上がる構造は見事というほかない。
天狗の未来を憂う、という公式の一文が示す通り、本作は過去の遺物ではなく現在進行形の存在として天狗を扱います。既刊4巻、その密度の高さを味わってください。
まだ読んでいないあなたへ
日本SF大賞受賞。
天狗ってどこ行ったんでしょうね。昔話にはあんなに出てきたのに、今は誰も見かけない。黒田硫黄が描くのは、そんな「いなくなった天狗」たちの物語なんです。
この作品がすごいのは、天狗を「かつて畏れられた存在が、時代に取り残されてどう生きるか」という切り口で描いたところ。彼らは空を飛べます。神通力も使えます。でも、それで何ができるんでしょう。現代社会で天狗であることに、どんな意味があるんでしょう。さらわれた子どもはその後どうなったのか。寒い日はどう過ごすのか。何を食べて暮らしているのか。そういう、誰も考えたことのない問いを、黒田硫黄は本気で突き詰めていくんです。
独特の絵柄とコマ割りで紡がれる物語は、SFでありながら民俗学的で、ファンタジーでありながら痛烈に現実的。読み進めるほど「消えゆくもの」「居場所を失うこと」「誇りを保って生きること」が胸に迫ってきます。
既刊4巻。黒田硫黄にしか描けない、天狗という存在を通して人間を見つめ直す傑作です。
巻一覧(発売順)全1巻
よくある質問
『大日本天狗党絵詞』は全何巻?
全1巻で完結済みです。
『大日本天狗党絵詞』の最新刊は?
最新刊は第1巻(2月6日(金)発売)です。
『大日本天狗党絵詞』の作者は誰?
黒田硫黄先生の作品です。
『大日本天狗党絵詞』の出版社は?
講談社から出版されています。