あの山越えて』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

昭和の地方都市。ある一家が都会を離れ、山間の小さな町へと移り住む。慣れない土地での暮らし、地域との関わり、子どもたちの成長。日々は静かに、しかし確実に家族の姿を変えていく……。

夢路行が1980年代に『For Mrs.』誌上で連載し、第1回秋田漫画大賞を受賞した本作は、田舎暮らしを題材にした女性漫画の先駆的作品だ。この作家は田舎生活をテーマにした作品を多く手がけてきたが、本作はその代表作として位置づけられる。都会と地方、世代間の価値観の差異、教育観の違い――こうした要素を、説教臭さを排して淡々と描き出す手腕が光る。全11巻という分量の中で、家族それぞれの視点が丁寧に掬い取られ、「移住」という選択がもたらす変化の機微が積み重ねられていく。1986年には映画化もされ、海外でも翻訳版が出版されるなど、国内外で評価を得た作品です。

時代を経ても色褪せない「暮らし」の手触り。秋田レディースコミックスセレクションで読めるこの作品は、今こそ再評価されるべき一作です。

まだ読んでいないあなたへ

1980年代に秋田漫画大賞を受賞し、映画化までされた作品が、既刊11巻で静かに本棚に並んでいるんです。

田舎で暮らす人たちの日常を描いた漫画と聞いて、「ああ、よくある癒し系ね」と思ったあなた、ちょっと待ってください。この作品が5年間連載され、海外でも翻訳されたのには理由があるんですよ。

家族がいて、仕事があって、隣人がいる。山を越えなければ大きな町にも行けない場所で、人は何に笑い、何に悩み、どうやって明日を迎えるのか。都会のスピードに慣れた目で見ると見落としがちな、でも確実にそこにある人間の営みを、この作家は逃さず掬い取るんです。

派手な事件は起きません。でも読んでいると、自分の中の何かがゆっくり解けていくのがわかる。それは懐かしさとは少し違う。もっと根源的な、人が人として生きることへの信頼みたいなものなんです。

1980年代の女性たちが、この物語に何を見出したのか。ページをめくれば、時代を超えて届くものがあるはずです。

11巻という分量が、ちょうどいい。一気読みして、山の向こうの景色を一緒に見てください。

巻一覧(発売順)22

よくある質問

『あの山越えて』は全何巻?

全22巻で完結済みです。

『あの山越えて』の作者は誰?

夢路行先生の作品です。

『あの山越えて』の出版社は?

秋田書店(秋田レディースコミックスセレクション)から出版されています。