『70億の針』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
地球に飛来した異星生命体が、ごく普通の高校生・田名瀬信太郎の体内に寄生した。もう一つ、凶悪な敵対生命体も地球に潜伏している。それを追う宿主として選ばれた信太郎は、体内の共生者と対話しながら、70億の人間に紛れた"針"を探し出さねばならない。平穏な日常と、人知れず進行する追跡劇。その二重構造が、この物語の核だ。
『エンジェル伝説』で不条理なコメディを描いた八木教広が、アメリカのSF作家ハル・クレメントの小説『Needle』を原作に選んだのは意外に思えるかもしれない。だが本作を読めば納得する。共生という設定を軸に、信太郎と異星体の奇妙な信頼関係を丁寧に積み上げていく手つきは、むしろ八木作品の本質そのものだ。Comic Flapperでの連載は2010年から2011年にかけてわずか1年だったが、その密度は高い。第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の受賞が、作品の完成度を物語っている。
既刊4巻で描かれるのは、異形との共生がもたらす孤独と、それでも他者を信じようとする意志です。SF設定の中に静かに横たわる人間ドラマを、ぜひ確かめてください。
まだ読んでいないあなたへ
全4巻完結。
このコンパクトさが信じられないほど、濃密な体験が詰まってるんです。
『エンジェル伝説』の田名瀬信太郎が、アメリカのSF小説『Needle』を原作に描いた作品なんですが、これが文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞してるんですよ。学園を舞台にしながら、エイリアンと人間が共生するというSF設定を、ここまで人間ドラマとして昇華させた作品は稀です。
主人公は、家族の死という取り返しのつかない悲劇を背負っています。そんな彼の体内に、ある日突然、地球外生命体が入り込む。普通なら恐怖でしかない状況が、この作品では奇妙な「相棒関係」へと変わっていくんです。二つの意識が一つの体を共有する──その感覚を、田名瀬先生は驚くほどリアルに、そして切なく描き出します。
学園生活の何気ない日常が、次の瞬間にはホラーに、アクションに、ミステリーに変貌する。ジャンルの境界なんて最初からないかのように、物語は自在に姿を変えていきます。でもその根底にあるのは、いつだって人間の心の動き。笑いも涙も恐怖も、全部が有機的に繋がって、読む者の感情を揺さぶり続けるんです。
反社会的とも言える主人公の行動原理が、読み進めるうちに「そうせざるを得なかった」痛みとして胸に迫ってくる。この感覚、体験してほしいんです。全4巻、一気に読めます。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『70億の針』は全何巻?
全4巻で完結済みです。