黒博物館 ゴーストアンドレディ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

19世紀末のロンドン、戦場から帰還した軍医の青年と、幽霊として彼の前に現れた貴族の令嬢。生者と死者という絶対的な境界を越えて、二人は奇妙な共同生活を始める。彼女が見える者は他におらず、彼だけが彼女の存在を知覚できる。霧深い街で巻き起こる怪事件に、この不可思議なコンビはどう立ち向かうのか……。

藤田和日郎が『うしおととら』『からくりサーカス』で築き上げた王道少年漫画の文法を、青年誌という舞台で歴史ミステリーへと昇華させた意欲作です。本作は第18回手塚治虫文化賞を受賞し、2015年には実写映画化もされました。藤田作品の真骨頂である緻密な作画は、ヴィクトリア朝という時代の空気を描き込むことで新たな深みを獲得しています。医療という専門性、戦争の傷跡、そして生者と死者の交流という主題を、怪奇とロマンスの要素で包み込みながら、彼の作家性は決してブレない。異世界の化け物ではなく、歴史という舞台での人間ドラマに挑んだとき、藤田和日郎の筆がどこまで届くのかを示した作品と言えるでしょう。

欧米でも高い評価を受けた本作は、全6巻で完結しています。藤田和日郎の新境地を、今こそ確かめてください。

まだ読んでいないあなたへ

手塚治虫文化賞受賞。

これだけで十分なはずなのに、この作品の本当の凄みはそこじゃないんです。

『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎が、19世紀ロンドンを舞台に描く全6巻。歴史とホラーとミステリーが絡み合う物語なんですが、読み終えたとき心に残るのは、人間の尊厳と生きる意志の強さなんですよ。帝国が栄華を誇る裏側で、名もなき人々が必死に生を繋ぐ姿が、藤田和日郎にしか描けない熱量で迫ってくる。

医療、戦争、怪奇現象。時代の闇が次々と顔を出す中で、登場人物たちは諦めない。誰かを守るために、誰かと共に生きるために、理不尽な運命に抗い続けるんです。その抗い方が泥臭くて、不器用で、だからこそ胸を打つ。

2015年に映画化もされたこの作品、モーニング連載時から熱狂的な支持を集めていました。なぜか。藤田和日郎が描く人間への信頼が、時代を超えて響くからです。歴史物だと構えなくていい。これは今を生きる私たちの物語でもあるんです。

既刊6巻、一気読み推奨。読後、あなたの中で何かが確実に変わります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『黒博物館 ゴーストアンドレディ』は全何巻?

全6巻で完結済みです。