『魔王城でおやすみ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
魔王に囚われた姫が、救出されるその日まで魔王城で快適に眠ることだけを目的に行動する。スヤリス姫という名の主人公は、より良い睡眠を求めて城内を徘徊し、魔物を素材にして枕や布団を自作し、時には城の設備を勝手に改造する。魔王軍は彼女を人質として丁重に扱おうとするが、姫の睡眠への執念は誰の制止も聞かない。囚われの姫という悲劇的設定が、彼女の手にかかれば快眠環境の整備という実利的ミッションに早変わりする……。
週刊少年サンデーで2016年から連載が続く本作は、既刊30巻を数える長寿シリーズだ。ファンタジー世界の「勇者vs魔王」という古典的構図を、姫の睡眠欲という極めて個人的な動機で解体してみせる着眼点が秀逸である。スヤリス姫は決して無力ではなく、目的のためならハサミを振るい魔物を素材化する行動力の持ち主だ。魔王軍が彼女に翻弄され、いつしか姫中心に城が回り始める様は、誤解とすれ違いが生むコメディの王道でありながら、従来の「か弱い姫」像を痛快に覆している。2020年のアニメ化、次にくるマンガ大賞第16位の実績、そしてViz Mediaからの英語版展開は、この倒錯した快眠譚が国内外で支持された証左です。
魔王城という非日常空間で、ただひたすら「よく眠りたい」という欲求を追求する姫の姿は、あらゆるしがらみを笑い飛ばす爽快感に満ちています。既刊30巻、まだまだ姫の快眠道は続きます。
まだ読んでいないあなたへ
既刊30巻、アニメ化もされた異色のファンタジーコメディなんです。
魔王にさらわれた姫が、勇者の救出を待つ間にすることって何だと思います? 泣き叫ぶ? 脱出計画を練る? いえいえ、この姫がやるのは「快適な睡眠環境の追求」なんですよ。魔王城の素材をハサミでジョキジョキ切って枕を自作したり、モンスターの毛をむしって布団に詰めたり。囚われの身でありながら、城中を我が物顔で歩き回る姫の行動力ったらないんです。
しかも彼女、別に反抗してるわけじゃない。真剣に、本気で、ただ「よく眠りたい」だけ。その純粋な欲求のために魔王城の秩序が次々と崩壊していく様が、もう笑えて笑えて。魔王側は姫を丁重に扱おうとしてるのに、当の姫は快眠のためなら手段を選ばない。この温度差が生む誤解の連鎖が、ページをめくる手を止めさせないんです。
週刊少年サンデーで2016年から連載中、英語版も出てる人気作。勇者と魔王の戦いという王道設定を、まさかこんな角度から料理するとは。熊之股鍵次という作家の発想力に脱帽します。
バトルも冒険も後回し。姫の「おやすみ」が最優先。このゆるぎない価値観が、読んでるこっちまで幸せにしてくれるんですよ。
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よくある質問
『魔王城でおやすみ』は全何巻?
現在30巻まで刊行中です。