『魔王』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
ある日突然、念じるだけで他人を殺せる能力に目覚めた青年。彼は自らの意志とは無関係に、この力が発動してしまうことに恐怖する。一方、世の中では謎の連続死が起き始め、やがて「魔王」を名乗る存在が社会を揺るがし始める。超能力という設定を纏いながら、これは果たして自分が望んだ力なのか、それとも呪いなのか。青年の内面に渦巻く葛藤が、物語の核心だ。
原作は伊坂幸太郎。『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』で知られる小説家である。その伊坂作品を、大須賀めぐみが漫画化したのが本作です。伊坂幸太郎の特徴である「日常に潜む不穏」と「皮肉な運命の連鎖」が、大須賀の緊密な画面構成によって視覚化されている。週刊少年サンデーという少年誌の枠にありながら、能力バトルではなく、心理サスペンスの色彩が濃い。第47回小学館漫画賞少年部門を受賞したのも、その異質さが評価されたからでしょう。超能力を持つことの恐怖、他者を支配する力への疑念。主人公は戦うヒーローではなく、自分自身と向き合い続ける。
力とは何か。その問いに、この物語は容赦なく向き合います。既刊10巻、伊坂幸太郎の世界観を漫画で体験できる稀有な一作です。
まだ読んでいないあなたへ
週刊少年サンデーで連載されていたのに、知らない人が多すぎる漫画があるんです。
原作・伊坂幸太郎、漫画・大須賀めぐみの「魔王」全10巻。小学館漫画賞を受賞した作品なんですが、これ、普通の少年漫画じゃないんですよ。主人公が持っているのは「他人を操る言葉」。しかもその力、自分の意志でコントロールできるわけじゃない。憎しみや怒りが引き金になって、相手の口から自分の望んだ言葉を吐かせてしまう。気づいたら誰かが死んでいるかもしれない力なんです。
怖いのは、その力を持った主人公が平凡な青年だってことなんです。正義感もあるし、弟思いで、普通に生きていたかった人間。なのに世の中が、ある政治家の存在が、どんどん彼を追い詰めていく。使いたくない力を使わざるを得ない場面に立たされたとき、あなたならどうするか。伊坂幸太郎が描く極限の選択が、少年漫画という形で目の前に突きつけられるんです。
大須賀めぐみの絵が、また絶妙に不穏なんですよ。綺麗な線なのに、どのコマにも息苦しさがある。主人公の表情ひとつで、心の中の葛藤が全部伝わってくる。
既刊10巻、一気読みしてください。読み終わったあと、しばらく余韻から抜け出せなくなりますから。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『魔王』は全何巻?
全10巻で完結済みです。