魍魎の匣』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

昭和初期の東京。女学生が失踪し、その行方を追ううち、事件は猟奇殺人へと繋がっていく。関わるのは私立探偵、作家、そして陰陽師。それぞれの視点が交錯し、謎は深まるばかり。箱の中には一体何が……。

京極夏彦の『姑獲鳥の夏』に続く「百鬼夜行」シリーズ第二作の漫画化である。志水アキによる作画は、原作の持つ重厚な世界観を損なわず、むしろ映像的な密度を加えている。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞したのも頷ける仕上がりです。京極作品の特徴である、妖怪という概念を通じた人間心理の分析と、戦前という時代の空気が、コマ割りと構図によって立体的に描き出されている。ミステリーとしての骨格はしっかりしているが、それ以上に「読ませる」力がある。探偵小説の系譜を踏まえながら、独自の境地を開いた作品だ。

既刊5巻。アニメ化・実写映画化もされたこの物語を、漫画という形式で味わう価値は十分にあります。

まだ読んでいないあなたへ

既刊5巻。

それでも文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を獲った作品なんです。

昭和初期の東京で、女学生が次々と失踪する。切断された肢体が発見され、それが「匣」に納められていく──この異常な連続事件を追うのは、探偵、作家、陰陽師という異色の三者。それぞれが全く違う視点から真相に迫っていく構造が、読む者の思考を激しく揺さぶるんですよ。

京極夏彦の原作小説を、志水アキ夫妻が漫画化したこの作品、ページをめくるたびに時代の闇が濃くなっていきます。猟奇殺人という表層の下に、人間の心理、信仰、狂気が幾重にも折り重なっている。単なるミステリーではなく、「人は何を信じ、なぜ怪異を生み出すのか」という根源的な問いが、事件の裏側にずっと流れ続けているんです。

昭和という時代背景も絶妙で、科学と迷信が入り混じる空気感が、事件の不気味さを何倍にも増幅させています。読み進めるほどに、誰が真実を語っているのか分からなくなる。その混乱こそが、この作品の醍醐味なんですよ。

2007年にはアニメ化・実写映画化もされた作品ですが、やはり漫画で読むことでしか味わえない緊張感があります。コマ割りが生み出す間、絵が語る沈黙、それらが恐怖を静かに積み上げていく。

5巻で完結する密度の濃さ、これは体験しないと損です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『魍魎の匣』は全何巻?

全5巻で完結済みです。