『鬼さん、どちら』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
舞台は、どこか懐かしくも不穏な空気を纏った日常。そこに現れる「鬼」は、決して角を生やした化け物ではない。人の心に巣食う何か、あるいは境界を超えて立ち現れる存在——ARINAGA Ineが描くのは、超自然という衣をまとった人間そのものだ。登場人物たちは、何かを探し、何かに問われ、そして自らの内側を覗き込む。答えは示されない。ただ、問いだけが静かに、確かに残る……。
2007年から2009年まで「IKKI」で連載され、第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した本作は、単なるエンターテインメントの枠に収まらない。ARINAGA Ineの作家性が全面に打ち出されたこの作品は、ジャンルとしては「超自然」に分類されるが、むしろ人間関係の齟齬や自己探求の迷路を描く心理劇に近い。何が現実で、何が幻なのか。読者は登場人物と共に、その境界線を手探りで辿ることになります。英語版も出版され、海外の読者からも高い評価を得ているのは、この作品が持つ普遍的な問いかけの強度ゆえでしょう。
既刊5巻。一筋縄ではいかない読書体験を求めるなら、この作品はあなたを裏切りません。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。
この受賞歴だけで「ただ者じゃない」とわかるんですが、『鬼さん、どちら』は賞の重みとは別次元で、読む人間の心の奥底に何かを残していく作品なんです。
タイトルから想像するような可愛らしい話では、まったくありません。「鬼」という存在を通して、人間の内側にある得体の知れないものを、これでもかと引きずり出してくる。自分でも気づかなかった感情の澱、言葉にならない違和感、誰にも見せたことのない顔——そういうものが、ページをめくるたびに浮かび上がってくるんです。
IKKI連載作品ならではの、どこにも媚びない作風。読み終えたあと、すぐには言葉が出てこない。でも確実に、読む前と読んだ後では世界の見え方が変わっている。そんな体験をさせてくれる漫画です。
既刊5巻、一気読みできる分量ながら、一冊一冊がずっしり重い。軽い気持ちで手に取ると、良い意味で裏切られます。
英語版まで出ている理由が、読めばわかるんです。言葉や文化の壁を超えて、人間の根っこにある何かを揺さぶる力がこの作品にはあるから。日本の読者こそ、まず読むべき一作だと思います。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『鬼さん、どちら』は全何巻?
全5巻で完結済みです。