『髪を切りに来ました。』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
美容院という場所は、髪を整えるだけの空間ではない。店に足を運ぶ客たちは、それぞれの人生を抱えて椅子に座る。仕事の疲れ、家族との葛藤、進路の迷い、誰にも言えない悩み。美容師は鏡越しに、その表情の変化を静かに見つめる。カットの合間に交わされる何気ない会話が、時に誰かの心を少しだけ軽くする……。
高橋真による本作は、白泉社の「Melody」で連載中の作品だ。家族や日常を丹念に描く作家だけあって、美容院という舞台設定が実に巧みに機能している。派手な事件は起きない。だがそこにあるのは、誰もが経験したことのある小さな感情の揺れ動きである。客と美容師という関係性の中で交わされる言葉は、時に家族にも友人にも話せなかった本音を引き出す。その繊細な心理描写が、読者の記憶の奥底に眠る感覚を呼び覚ます。第1回少女漫画大賞を受賞したのも納得の、地に足のついた人間ドラマです。
既刊5巻、まだ物語は続いています。誰かの日常に寄り添う静かな時間を、ぜひ体験してみてください。
まだ読んでいないあなたへ
第1回少女漫画大賞受賞作。
「髪を切りに来ました」って、ただの美容室の話じゃないんです。母親が営む小さな美容室を舞台に、そこに集う人たちの人生が静かに、でも確実に動いていく。カットしながら交わされる何気ない会話の中に、誰かの転機があって、別の誰かの答えが隠れていて、読み終えた後に「ああ、こういうことだったのか」って腑に落ちる瞬間があるんです。
この作品がすごいのは、派手な事件が起きるわけでもないのに、ページをめくる手が止まらないこと。髪を切るという行為を通じて見えてくる、親と子の距離感、言葉にできない想い、時間をかけて変わっていく関係性。美容師である母と、その背中を見て育つ娘。二人の視線の先には、それぞれ違う景色が広がっているんです。
高橋真が描くのは、誰の日常にも確かにある、でも見過ごしてしまいがちな「大切な瞬間」。セリフひとつひとつに体温があって、登場人物たちの表情から、声にならない心の声が聞こえてくる。
既刊5巻。Melodyで連載中の本作は、読むたびに自分の家族のことを考えてしまう、そんな作品なんです。美容室のドアを開けるように、この物語の扉を開いてみてください。きっと、あなたにも響くものがあります。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『髪を切りに来ました。』は全何巻?
現在5巻まで刊行中です。