高校球児ザワさん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

舞台は高校野球部。だが主人公は補欠でもマネージャーでもない。澤村栄純、通称ザワさんは、練習には真面目に参加するものの試合には出られない、いわゆる「万年ベンチ外」の三年生女子部員である。甲子園を目指すレギュラー陣の傍らで、彼女の日常はひたすら地味だ。球拾い、グラウンド整備、時折の素振り。それでも彼女は、淡々と部活に通い続ける……。

三島衛里子は『なんしょんなら!!お義兄さん』など日常コメディに定評のある作家だが、本作は青春スポーツものの"外側"を描いた点で異色です。高校野球漫画といえば熱血・努力・勝利の三点セットが定番ですが、ザワさんの日々にドラマチックな展開は訪れない。彼女は上達もしなければ、試合に出る機会も来ない。それでも腐らず、卑屈にもならず、ただそこに居続ける。その姿を、ビッグコミックスピリッツ誌上で五年間、著者は丹念に描き続けました。文化庁メディア芸術祭で二度推薦されたのは、「何も起きない青春」の尊さを、ユーモアと観察眼で掬い上げた手腕が評価されたからでしょう。

既刊12巻、補欠として過ごした三年間の記録。ザワさんの静かな青春が、あなたの中で何かを動かすはずです。

まだ読んでいないあなたへ

女子が甲子園を目指す話じゃないんです。

主人公のザワさんは、男子野球部のマネージャーなんですよ。でも彼女がやっているのは、スコアブックをつけることでも、水を運ぶことでもない。朝練前に誰よりも早くグラウンドに来て、黙々とノックの球を拾い、バッティングピッチャーを務め、時には選手より泥だらけになりながら練習に食らいつく。そんな日常が、ただ淡々と、でも恐ろしく解像度高く描かれていくんです。

なぜこの作品が文化庁メディア芸術祭で二度も推薦されたのか。それは「頑張る姿に胸を打たれる」とか、そういう綺麗事じゃないからなんですよね。ザワさんは別に特別な才能があるわけでも、選手たちから感謝されまくっているわけでもない。ただ野球が好きで、チームの一員でいたくて、自分にできることを必死で探してやっているだけ。その「普通さ」が、嘘みたいに胸に刺さるんです。

三島衛里子さんの描く日常には、余計な演出が一切ない。派手な試合展開も、泣かせるセリフもないのに、気づいたら夢中でページをめくっている。汗の匂いが、土の感触が、夕方のグラウンドの空気が全部伝わってくるような、そんな漫画なんです。

既刊12巻。コメディと分類されていますが、笑いながら何度も胸が熱くなる。青春って、本当はこういうものだったんだと思い出させてくれる作品です。

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よくある質問

『高校球児ザワさん』は全何巻?

全12巻で完結済みです。