食べるダケ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

食事の時間だけ、見える男がいる。それ以外の時間、彼の姿は誰にも見えない。見えなくても生きている彼と、唯一その存在を確認できる「食べるダケ」の時間を共有する人々。奇妙な設定だが、語られるのは特別な事件ではない。ただ、誰かと食卓を囲むこと。それだけ……。

高田サンコは『おいしい時間』でも食をモチーフに人間関係を描いてきた作家だが、本作はそこにファンタジー要素を加えることで、日常の価値を浮き彫りにする構造を作り上げた。月刊!スピリッツ連載作品らしい落ち着いたトーンで進みながら、食事という行為が持つ「確かさ」を丁寧に積み重ねていく。見えない存在が見えるようになる瞬間——それが食事の時間である必然性が、物語を通して静かに響いてくる。独特の絵柄は好みが分かれるかもしれないが、温度を持った人物描写がこの作品の核です。第1回マンガ大賞受賞、そしてアニメ化・映画化と展開された理由は、派手さではなく、この「確かさ」にあるのでしょう。

既刊4巻。誰かと食べる時間の重みを、改めて知るための一冊です。

まだ読んでいないあなたへ

第1回マンガ大賞受賞、アニメ化・実写映画化。

この作品、タイトルが「食べるダケ」なんです。食べるダケ。それだけ。でもね、このシンプルさの中に、どれだけの豊かさが詰まっているか。読み終わったとき、あなたの「食べる」という行為に対する感覚が、間違いなく変わってます。

主人公は食べるんです。ただ、食べる。でもそこには必ず誰かがいて、何かが流れていて。一口ごとに人と人との距離が縮まっていく瞬間を、高田サンコさんは驚くほど繊細に掬い取るんですよ。湯気の立ち方ひとつ、箸を持つ手の角度ひとつに、言葉にならない想いが滲んでる。

食事の描写がすごいんです。料理そのものの美しさもさることながら、食べる人の表情、間、沈黙。この作品には派手な展開も大きな事件もないけれど、誰かと向かい合って食卓を囲むという日常に、こんなにもドラマがあったのかと。

読んでいると不思議と自分の食事を思い出すんです。誰かと食べた、あのときの味。一人で食べた、あの夜の静けさ。この漫画は、あなたが生きてきた中で何気なく過ごしてきた食事の記憶を、そっと掬い上げて光を当ててくれる。

既刊4巻。月刊!スピリッツで連載されていた作品です。ページをめくるたび、お腹だけじゃなくて心まで満たされていく感覚を、ぜひ体験してください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『食べるダケ』は全何巻?

全4巻で完結済みです。