『風太郎不戦日記』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
昭和20年、敗戦間近の東京医専。医学生・風太郎は空襲と飢えの日々を、克明な日記に記し続けた。学友との他愛ない会話、配給の芋、焼け跡を歩く帰り道。戦時下でも変わらぬ青春の断片が、淡々と綴られていく……。
原作は山田風太郎が実際に書き残した戦中日記。『甲賀忍法帖』の著者が、弱冠二十歳で目撃した「終戦」の記録だ。これを少女漫画家・勝田文が漫画化した。『マリーマリーマリー』『プリーズ、ジーヴス』で知られる勝田の絵柄は、一見この題材と不釣り合いに思えるかもしれない。だが、その繊細な線が描き出すのは、大文字の「戦争」ではなく、市井の若者たちのささやかな日常である。空襲警報が鳴り響く中、友人と語らい、恋心を抱き、ときに空腹に耐える。歴史の教科書には載らない、しかし確かに存在した時間。モーニング連載、既刊3巻。手塚治虫文化賞にノミネートされた本作は、戦争を「記憶」ではなく「体験」として追体験させる稀有な力を持っています。
風太郎の目を通して、あの時代を覗いてみませんか。
まだ読んでいないあなたへ
昭和20年、東京。
空襲警報が鳴る中、ある医学生が淡々と日記を綴っていたんです。
山田風太郎。後に「甲賀忍法帖」で時代小説の革命を起こす作家が、20歳の時に書き残した膨大な日記があります。その日記を、少女漫画家・勝田文が漫画化したのが本作なんですよ。敗戦前夜の東京で、この青年は何を見て、何を感じていたのか。
驚くのは、この日記の「温度」なんです。戦争末期という極限状況なのに、風太郎は友人との他愛ない会話を記し、配給の食事に文句を言い、図書館で本を借りる。映画を観に行き、女学生の話をする。死と隣り合わせの日常が、あまりにも普通の青春の一ページとして描かれていて、そのギャップに胸を掴まれます。
勝田文の絵は、この「普通さ」を完璧に捉えているんです。派手な演出も、わかりやすい感動の押し付けもない。ただそこに、20歳の青年がいる。その存在感だけで、80年前の空気が立ち上ってくる。
手塚治虫文化賞にノミネートされた理由がわかります。これは戦争を描いた漫画じゃない。戦争の「中」を生きた人間の記録なんです。既刊3巻、モーニング連載。歴史の教科書が教えてくれない、本当の昭和20年がここにあります。
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よくある質問
『風太郎不戦日記』は全何巻?
全3巻で完結済みです。