『雨夜の月』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
ピアノを愛する少女がいた。聴覚を失い、音楽の道を断たれた彼女の前に現れたのは、ある一人の女性。静寂の世界に生きる主人公と、彼女を取り巻く人々の日常を描く物語は、音のない画面から確かな感情の響きを紡ぎ出していく……。
くずしろが『笑顔のたえない職場です。』で見せた繊細な心理描写は、本作でも健在です。聴覚障害というテーマを扱いながら、説明過多に陥ることなく、表情と仕草だけで登場人物の内面を浮かび上がらせる手腕は見事としか言いようがない。台詞を削ぎ落とした静謐なコマ割りが、かえって雄弁に語りかけてくる。音楽を題材にした作品でありながら、音を描かない、描けないという制約を逆手に取った構成力は、この作家ならではのものでしょう。Comic Daysでの連載開始から4年、既刊11巻を数え、2025年にはアニメ化も控えています。ニューヨーク公共図書館のティーンズ・ベストブックスに選出されるなど、国境を越えた評価を得ているのも頷ける完成度です。
失われた音の代わりに何が満たされていくのか。その答えを、ぜひあなた自身の目で確かめてください。
まだ読んでいないあなたへ
聴こえない世界で、音楽を奏でる。
ピアニストの少女が主人公なんです。でも彼女は聴覚障害を抱えている。音が聴こえないのに、どうやってピアノを弾くのか。その問いに向き合う姿が、この作品の核心にあります。
くずしろさんの絵は、言葉よりも雄弁なんですよ。表情の機微、指先の震え、視線の交わり方。音のない世界を生きる人間の感覚を、ここまで繊細に描き出せる漫画家は他にいません。『笑顔のたえない職場です。』で見せた人間観察の鋭さが、今作ではさらに深化しています。
学園を舞台にした青春群像劇でありながら、障害と向き合う日常のリアルさが胸に迫るんです。健常者の世界と、音のない世界。その境界線で揺れ動く少女たちの関係性は、優しさだけでは語れない複雑さを持っています。
ニューヨーク公共図書館が選んだ理由がわかります。言語や文化を超えて、人と人が理解し合うことの難しさと尊さを描いているから。既刊11巻、2025年にはアニメ化も控えています。
静かな物語なのに、読後には音楽が聴こえてくるんです。それも、あなたの心の中で鳴る音が。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『雨夜の月』は全何巻?
現在11巻まで刊行中です。