関根くんの恋』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

関根くんは、誰からも好かれる人気者だ。眼鏡をかけた端正な顔立ち、職場でも一目置かれるサラリーマン。だが、その表情の奥には誰も踏み込めない冷たさがある。彼が抱える過去の傷——性的虐待とうつ病の記憶——は、恋愛という営みそのものを拒絶させる。関根くんが誰かを愛せるようになるまでの道のりは、果てしなく遠い。

川内遥は「Manga Erotics F」という特殊な場で、青年漫画の枠を超えた人間ドラマを描いてきた作家です。本作もまた、タイトルに「恋」とありながら、その実、恋愛の不可能性を描いた作品と言える。関根くんの心理は繊細に、しかし容赦なく掘り下げられ、読者は彼の冷徹さの理由を知ることになる。過去のトラウマがどれほど現在を縛るのか、その重さを丁寧に追った心理描写は、単なる恋愛漫画の枠を軽々と超えていきます。

既刊5巻。人気者であることと、愛されることは別の問題です。関根くんの物語は、その隔たりを埋めようとする試みの記録です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊5巻。

でも、この分厚さに怯んではいけないんです。

「Manga Erotics F」という雑誌をご存知でしょうか。ここで2010年から2014年まで連載されていた川内遥の「関根くんの恋」は、タイトルから想像するような爽やかな恋愛譚では、決してありません。主人公の関根くんは、眼鏡をかけた冷徹なサラリーマン。周囲からは「ハンサム」「人気者」と評されるけれど、その内側には誰にも踏み込ませない領域がある。過去に何があったのか——それを知ったとき、あなたは「恋」という言葉の持つ残酷さと優しさの両面を、同時に突きつけられるんです。

これは、傷を抱えた人間が「もう一度誰かを好きになる」ことの困難を、徹底的に、容赦なく描いた作品なんですよ。コメディ要素もありながら、その笑いはどこか痛みを伴っていて、ドラマは一瞬たりとも甘えを許さない。うつや性的虐待といった重いテーマを扱いながら、決してセンセーショナルに消費せず、ひたすらに「人間の回復」を見つめ続ける。だから読後、心がズシリと重くなると同時に、不思議と温かいものが残るんです。

「過去が大きな役割を果たす」と書きましたが、これは比喩じゃありません。関根くんの現在は、過去という見えない鎖に縛られている。その鎖を少しずつ解いていく過程が、この物語の全てなんです。

青年漫画の枠を超えて、人間の心理を掘り下げたい人に。表面的な恋愛ものに飽きた人に。「スライス・オブ・ライフ」という言葉の本当の意味を知りたい人に。5巻という長さは、関根くんという一人の男が歩んだ道のりの、ちょうど良い記録なんです。

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よくある質問

『関根くんの恋』は全何巻?

全5巻で完結済みです。