鏡の国の針栖川』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

鏡に映った世界に、もう一人の自分がいたら——針栖川に暮らす高校生の日常は、ある日を境に二つに分かれた。鏡の向こうに広がるのは、見慣れた街並みと、けれど少しだけ違う人間関係。幼なじみとの距離感も、憧れのあの子との関係も、こちら側とは微妙にずれている。二つの世界を行き来するうち、主人公は気づく。自分が望んだ方の現実は、果たしてどちらなのか……。

週刊少年ジャンプで2004年に連載された本作は、わずか3ヶ月という短期間ながら、週刊少年ジャンプ漫画大賞第49回を受賞している。並行世界ものというSF的な枠組みを、三角関係やすれ違いといった少年漫画の王道要素に落とし込んだ構成が巧みだ。鏡というモチーフは古典的でありながら、それを学園コメディに持ち込むことで、読者が感情移入しやすい「選べない現実」のジレンマを描き出している。加納康裕の作風は、設定のアイデアを物語の軸に据えつつ、キャラクターの関係性で読ませる手法が特徴的です。本作でもその手腕が存分に発揮されており、ファンタジックな仕掛けが恋愛模様を複雑に絡ませていく。

既刊3巻で完結したコンパクトな物語ですが、その密度の高さは受賞歴が証明しています。もう一つの世界に、あなたの答えがあるかもしれません。

まだ読んでいないあなたへ

たった3巻で完結。

でも、この短さが逆に凄いんです。

2004年、週刊少年ジャンプに現れた「鏡の国の針栖川」は、鏡を通じて繋がる並行世界を舞台に、幼なじみとの三角関係が誤解に誤解を重ねて加速していく青春ラブコメディなんですが、この設定の使い方が異常に上手い。鏡の向こうとこっち側で、同じ人物なのに違う関係性が進行していく。主人公がかっこよく決めたつもりが、向こうの世界では誤解を生んで大惨事。その連鎖が読んでいてたまらなく面白いんです。

週刊少年ジャンプ漫画大賞第49回を受賞した作品で、加納康裕が少年漫画のフォーマットの中に、並行世界というSF要素とラブコメの誤解劇を詰め込んで、息つく暇もなく展開させていく。美しい女性主人公と、かっこいい男性主人公の距離が縮まりそうで縮まらない、あの甘酸っぱさと焦燥感が3巻に凝縮されています。

コメディとしても、超自然設定モノとしても、学園ラブコメとしても成立している。しかも短いから一気読みできる。週末の数時間で読み切れて、読後には「あの時のあのセリフ、こっちの世界ではこう伝わったのか」って何度も読み返したくなるんです。

打ち切りなのか計算された完結なのか、それは読んでから判断してください。ただ、この密度でこの設定を描き切った3巻は、間違いなく誰かの宝物になる作品です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『鏡の国の針栖川』は全何巻?

全3巻で完結済みです。