『銃夢』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
鉄屑の山から拾われたサイボーグ少女ガリィは、記憶を失っていた。だが彼女の身体に刻まれた機甲術の技は、空中都市ザレムの下に広がるディストピア、クズ鉄町で賞金稼ぎとして生きる力となる。戦いの中で過去の断片を取り戻しながら、彼女は自らの存在理由を問い続ける——。
1990年、木城ゆきとが「ビジネスジャンプ」に投じたこの作品は、日本のサイバーパンク漫画に新たな座標軸を打ち立てた。記憶喪失という設定は珍しくないが、ガリィの戦いは単なる自分探しに留まらない。トーナメント編では格闘技の実在する技術体系を徹底的に研究し、サイボーグならではの戦術に落とし込む。機械の身体で繰り出される関節技や打撃の説得力は、この作品を「読ませる」バトル漫画に仕立て上げています。連載開始から3年後、第1回手塚治虫文化賞新人賞を受賞したことは、SF設定とドラマの融合が評価された証でしょう。
既刊9巻。1993年のOVA化、2019年のハリウッド実写映画化を経て、世界中で読まれ続けている本作は、日本の漫画がサイバーパンクというジャンルをどう咀嚼したかを示す代表例です。木城ゆきとの描く荒廃した未来で、少女は今も拳を握り続けています。
まだ読んでいないあなたへ
既刊9巻。
手塚治虫文化賞を獲った作品です。
クズ鉄の山で拾われたサイボーグの少女が、記憶を失ったまま目を覚ます。顔と脳だけが人間で、体は全て機械。自分が誰だったのか、なぜここにいるのか、何ひとつわからないんです。けれど彼女の体には、本人も知らない凄まじい戦闘技術が刻み込まれている。腕が動いた瞬間、相手の首が飛んでいる。それが、彼女の失われた過去の唯一の手がかりなんですよ。
この作品の恐ろしさは、暴力描写の容赦のなさじゃないんです。人間とは何かという問いを、血と油にまみれた世界で突きつけてくる執拗さなんです。体の99%が機械でも、心は人間なのか。記憶がなくても、自分は自分なのか。愛する人を守るために人を殺すことは、正しいのか。主人公ガリィが生きるために戦うたび、そういう問いが容赦なく襲いかかってくる。
舞台は空中都市ザレムの下に広がるクズ鉄の街。上の世界から落ちてくるゴミで生きる人々と、人体パーツを狙う賞金稼ぎたち。この荒廃した世界で、ガリィは自分の居場所を探すんです。賞金稼ぎになり、誰かを守り、誰かに裏切られ、それでも前に進み続ける。彼女の成長を見守っているうちに、気づくんですよ。この世界で本当に壊れているのは、体じゃなくて人の心なんだって。
1990年代に描かれたとは思えない圧倒的な画力。サイボーグの体が砕け散る描写も、ガリィの表情ひとつも、全てが異常なまでに緻密なんです。戦闘シーンの躍動感は、ページをめくる手が止まらなくなる。
手塚治虫文化賞新人賞、ハリウッド実写映画化、世界各国で翻訳。評価されるべくして評価された作品です。読んでください。この衝撃を知らないままでいるのは、もったいなさすぎる。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『銃夢』は全何巻?
全9巻で完結済みです。