『銀盤騎士』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
フィギュアスケートの世界に生きる青年と、彼を支える幼なじみの物語。華やかなリンクの上で繰り広げられる競技生活と、その裏側にある日常が交錯する。トーナメントを戦い、世界を巡りながら、ふたりの関係は少しずつ変化していく……。
小川彌生といえば『You're My Pet』で女性読者の心を掴んだラブコメディの名手だが、本作では舞台をフィギュアスケートに移し、スポーツものとしての骨格を持たせている。Kissでの連載という媒体を考えれば当然の選択だろう。スケートシーンの描写に説得力を持たせつつ、競技者としての成長と恋愛を並走させるバランス感覚が光る。努力家の主人公を軸に据えることで、華やかさの裏にある地道な積み重ねを描き出し、単なるロマンス作品に留まらない奥行きを生んでいる。幼なじみという関係性から始まるスローロマンスは、小川作品の真骨頂と言える。
既刊11巻。氷上の輝きと、そこに至るまでの汗と努力。ふたりの距離が縮まっていく過程を、じっくりと味わえる作品です。
まだ読んでいないあなたへ
11巻完結。
『You're My Pet』の小川彌生が描くフィギュアスケート漫画なんですが、これ、氷上の技術戦じゃないんです。「才能のない幼なじみ二人が、互いを支えに世界を目指す」物語なんですよ。
主人公は男子フィギュアスケーター。でも天才じゃない。むしろ努力でどうにか食らいついてるタイプ。そして彼の側には、幼なじみの存在がある。この二人の関係性が、この作品の核なんです。試合のたびに世界中を転戦しながら、少しずつ変化していく距離感。言葉にならない想い。技を磨く過程で、心も削られていく。
小川彌生の真骨頂は、恋愛感情を「説明しない」ところにあります。キャラが「好き」なんて叫ばない。ただ、ふとした視線の交わり方、手を伸ばしかけて止める瞬間、背中を押す言葉の選び方で、読者の胸がぎゅっと締め付けられる。このスローロマンスの緊張感、たまらないんです。
そしてフィギュアスケートという競技の残酷さ。4年に一度じゃない、毎シーズンが勝負。順位がつく。点数が出る。努力が報われない日もある。でもリンクに立ち続ける理由が、いつしか「自分のため」だけじゃなくなっていく展開に、何度も泣かされました。
競技シーンも丁寧なんですが、この作品の本質は「人を想う痛み」にあります。努力と才能、夢と現実、友情と恋心。全部が絡み合って、読後はしばらく余韻が消えない。そういう作品です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『銀盤騎士』は全何巻?
全11巻で完結済みです。