『鉄風』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
空手の天才少女・鉄風は、その圧倒的な実力と傲岸不遜な性格で周囲を威圧する。誰にも媚びず、誰の指図も受けない。強さだけが正義だと信じる彼女の前に、様々な武道家たちが立ち塞がる。拳と拳、意地と意地のぶつかり合いの先に何が待つのか……。
OHTA Moareが『good! Afternoon』で描いたこの作品は、2018年から2020年まで連載され、既刊8巻で完結した。女性主人公のアクション漫画でありながら、単なる爽快バトルに終始しない。鉄風の「反英雄」としての造形が秀逸なのです。彼女は強い。圧倒的に強い。だがその強さは孤独と表裏一体で、読者に単純な共感を許さない。敵を叩きのめす痛快さと同時に、どこか危うい影を纏う主人公像は、青年誌ならではの深度を持っている。武道を通じて描かれるのは、技術や勝敗だけではない。人間の尊厳、プライド、そして他者との関わりを拒絶しながらも求めずにはいられない矛盾です。
一匹狼を貫く少女の拳に、あなたは何を見るか。既刊8巻、読み応え十分の傑作です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊8巻で完結。
なのに、読後感が10年分ぐらい重い。
主人公は女子高生の格闘家です。ただし、読んでいてまったく爽快じゃない。むしろ、ページをめくるたび胸がざわつくんです。彼女は圧倒的に強い。けれど、その強さが誰かを守るためでも、正義のためでもなく、ただ自分のためだけに振るわれる。傲慢で、孤独で、周囲の期待も善意も蹴飛ばして突き進む。そんな彼女を見ていると、「主人公は良い人であるべき」っていう無意識の前提が、音を立てて崩れていくんですよ。
この作品、拳を交わすシーンは確かに迫力があります。でも本当に痛いのは、その前後なんです。勝った後の虚無。負けた相手の表情。誰とも分かり合えない距離感。戦いの結末よりも、なぜ彼女がそこまで孤立を選ぶのか、その理由を探るように読んでしまう。
good!Afternoonで2018年から2020年まで連載された作品です。OHTA Moareさんの描く人物は、どこまでも人間臭い。綺麗事では収まらない感情が、コマの隅々まで滲んでるんです。
「強い女性主人公」って、最近よく見かけるフレーズですよね。でもこの作品の彼女は、強いことで救われてなんかいない。むしろ強さが呪いみたいに、彼女を縛りつけてる。その不器用さ、そのどうしようもなさが、妙に胸に刺さるんです。
8巻で終わるからこそ、一気に読んでほしい。中途半端に希望を持たせない、容赦ない読後感が待ってます。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『鉄風』は全何巻?
全8巻で完結済みです。