『鈴木先生』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
中学校の教壇に立つ鈴木先生は、生徒たちの些細な言動から教室の空気を読み取り、彼らの内面に潜む葛藤や欲望を見抜こうとする。だが、そこには教師自身の願望や偏見が混ざり込む。善意で生徒に向き合おうとすればするほど、自分の正義が歪んでいくのではないかという不安が頭をもたげる……。
作者の武富健治は『GANTZ』で知られる作家だが、本作はSFアクションとは対極の舞台で、日常の中に潜む「正解のなさ」を執拗に描き出す。教育現場を題材にしながら、教師と生徒の関係を美談に回収しない。鈴木先生の思考は饒舌で、時に独善的で、読者は彼の頭の中を覗き見るような居心地の悪さを味わう。しかしその不快感こそが、教育という営みの本質を突く。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞したのも、この作品が「教師はこうあるべき」という建前を突き破り、人間としての脆さを正面から描いたからだ。
2011年にはアニメ化と映画化が実現し、国内外で教育関連の参考資料としても注目された。教室という密室で繰り広げられる、答えのない対話劇を目撃してください。
まだ読んでいないあなたへ
中学校の教師が、生徒の万引きを問い詰める。
ただそれだけの場面に、30ページ以上を費やすんです。
教師・鈴木が向き合うのは、授業妨害でも非行でもない。「女子が男子をどう見ているか知りたくて仕方ない男子生徒の相談」「クラス内の微妙な力関係」「自分の下心と建前の間で揺れる自意識」——日常に転がる、でも誰も正面から扱わない問題ばかりなんです。そして鈴木先生は、逃げない。頭の中で何十通りもシミュレーションを重ね、自分の欲望も打算も全部自覚したうえで、それでも生徒と向き合おうとする。
この作品がすごいのは、教師を聖人にも悪人にもしないところ。鈴木は性欲も承認欲求も持つ普通の大人で、生徒を救いたい気持ちと「いい先生と思われたい」願望がぐちゃぐちゃに混ざってる。その不純さを隠さず描き切るから、彼が出す答えに嘘がないんです。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。既刊11巻。
一つの問題に何話もかけて、登場人物全員の思考をえぐり出す。人間関係の機微を、ここまで誠実に、容赦なく描いた学園漫画は他にありません。読後、あなたの「教師」のイメージは完全に変わります。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『鈴木先生』は全何巻?
全11巻で完結済みです。