鈍色のカメレオン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

バブル経済に沸く東京で、復讐を誓う主人公は自らの性別を偽り、標的に近づいていく。正体を隠すために別人として生きる日々の中で、アイデンティティの境界は曖昧になり、復讐という目的すら揺らぎ始める……。

春日井明は1980年代から社会問題を正面から描き続けた作家だが、本作はその集大成といえる。バブル期の狂騒を背景に、復讐劇とアイデンティティの喪失を重ね合わせた構成は見事です。性別を偽るという設定を単なるギミックに終わらせず、自己が崩壊していく過程をミステリー仕立てで描く手腕は、Comic Newtypeという青年誌の枠を超えた完成度を持つ。第1回日本漫画大賞受賞も当然の評価だろう。スタジオジブリによるアニメ化、さらに実写映画化と立て続けにメディア展開されたことからも、当時の衝撃が窺える。

既刊4巻という長さで、これだけの密度を保ち続けた作品は稀有です。復讐の果てに何が残るのか、その答えを見届けてください。

まだ読んでいないあなたへ

日本漫画大賞を受賞し、スタジオジブリがアニメ化した伝説の作品です。

1990年、バブル経済という時代の狂騒を背景に、春日井明が描いたのは「顔を変えて生きる」ことを選んだ人間の物語なんです。復讐のために別の性を纏い、別の人生を演じ続ける──その先に待つものは救いなのか、それとも更なる闇なのか。アイデンティティが揺らぐ瞬間の痛みを、これほど鋭く突きつけてくる作品は他にありません。

社会問題を真正面から描き続けてきた春日井明の代表作。金と欲望が渦巻く時代に、誰もが何かの「カメレオン」として生きていたあの時代を、この漫画は鈍色の光で照らし出します。アクションとミステリーの緊張感の中で、主人公が自分自身を見失っていく過程は、読んでいて息が詰まるほどリアルです。

既刊4巻。連載から30年以上経った今も、海外で読み継がれている理由が読めば分かります。バブル崩壊直前の日本を舞台にしながら、描かれているのは時代を超えた人間の業なんです。

映画化もされましたが、原作の持つ静かな狂気と緊張感は、やはりコマ割りの中でこそ最も鮮烈に伝わってくるんですよ。一度手に取ったら、最後まで目を離せなくなります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『鈍色のカメレオン』は全何巻?

全4巻で完結済みです。