金のひつじ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

久しぶりに会った旧友との再会。変わってしまった相手に、変わらない自分を見つめ直す瞬間。尾崎かおりが『アフタヌーン』誌上で2016年から2018年まで連載した本作は、そんな普遍的な感情の揺らぎを静かに掬い上げる。既刊3巻という短い尺の中で、日常の些細な出来事が積み重なり、登場人物たちの内面が少しずつ変化していく様を丁寧に追う。派手な事件も劇的な展開もない。ただ、人と人との距離感が微妙にずれていく痛みと、それでも続いていく日々がある……。

尾崎かおりの作風は、感情を説明しすぎない繊細さにある。『Love Letter』でも見せた、言葉にならない想いを表情や仕草で語らせる手法が本作でも際立っています。第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞したのは、この「描かない」美学が評価されたからでしょう。友情や成長といったテーマを扱いながら、決して教訓めいた答えを提示しない。読者それぞれが自分の経験を重ね、余白を埋めていく余地を残す作りになっている。

既刊3巻で完結したコンパクトな作品ですが、そこに詰まった情感の密度は並大抵ではありません。再会をきっかけに何かが変わるわけではない。でも確かに何かが動き出している——そんな曖昧で切実な時間を、あなたも体験してみてください。

まだ読んでいないあなたへ

全3巻で、文化庁メディア芸術祭新人賞。

この受賞が何を意味するか、1ページ目を開けばすぐ分かるんです。尾崎かおりという作家は、何気ない会話の間合いとか、目を逸らす瞬間とか、そういう「言葉にならない感情」を絵で掬い取る人なんですよ。だから読んでいると、自分の記憶の奥にある誰かの横顔が、ふっと浮かんでくる。

昔は近かったのに今はもう会わない人。変わってしまった関係。変わらないでいてほしかった何か。この作品が描くのは、そういう「取り戻せないもの」を抱えた人たちが、それでも今を生きていく姿なんです。派手な事件も劇的な展開もない。でもページをめくる手が止まらないのは、登場人物たちが本当に呼吸しているから。あなたの知っている誰かに、どこか似ているから。

アフタヌーンで2年間連載された、青年向けのドラマ作品です。海外でも英語版が読まれていて、言葉を超えて届く普遍性がある。

静かに、でも確実に心を掴まれます。読み終わった後、大切な人に連絡したくなる、そんな漫画なんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『金のひつじ』は全何巻?

全3巻で完結済みです。