『辺境の老騎士 バルド・ローエン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
辺境の地で騎士として長く務めてきた老戦士バルド・ローエンが、余生を旅に費やすことを決意する。若き日から数え切れぬ戦場を生き抜き、幾多の傷を刻んだその身で、彼が目指すのは遥か東の果て。馬を駆り、野営を重ね、道中で出会う人々との交わりと、土地ごとの食を味わいながら、老騎士は静かに旅を続ける。強さは衰えを知らず、されど求めるものは戦果ではなく、この世界の見納めか……。
支援BISによる小説を菊石森生が漫画化した本作は、「ヤングマガガジン サード」にて2016年から連載中の異色作だ。ファンタジー世界を舞台としながら、若者の成長譚でも魔王討伐でもない。主人公は既に全てを成し遂げた老騎士であり、物語の推進力は「次の目的地」ではなく「今、ここにあるもの」への丁寧な眼差しにある。戦闘シーンは確かに迫力があるが、本質は旅そのものを描く静謐な叙事詩です。各地の料理描写も作品の核を成し、食を通じて文化と人々の営みが浮かび上がる。ヨーロッパ風の世界観と、年齢を重ねた者だけが持つ達観が融合した作風は、青年誌ならではの落ち着きを宿している。
既刊12巻。老いてなお剣を携え、終わりある旅路を歩む騎士の背中を、あなたも見届けてください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊12巻。
2016年から連載中。
60歳を過ぎた老騎士が、死ぬ前にもう一度この世界を見ておきたいと旅に出る物語なんです。華々しい冒険譚じゃない。若者のように駆け抜けることもできない。それでもバルド・ローエンという男は、長年剣を握り続けてきた手で荷物を背負い、辺境の領地を後にするんですよ。
この作品が特別なのは、主人公が「老い」と正面から向き合っている点です。体力の衰えを自覚しながらも、経験と技術でそれを補う。モンスターとの戦いでは、若い頃のような力任せの戦法は使えない。だからこそ読者は、バルドの一振りに込められた重みを感じるんです。
旅の途中で出会う料理の描写も見逃せません。老騎士が宿で食べる一皿の料理に、ここまで心を動かされるとは思わなかった。美味いものを食べる喜びが、生きることそのものへの肯定になっている。そういう描き方なんです。
ヨーロッパ風の世界観で描かれる騎士の矜持と、年齢を重ねた者だけが持つ達観。バルドは傷だらけの体で、それでも前を向き続けるんですよ。
読み終えた後、自分の人生についても考えてしまう。そんな作品です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『辺境の老騎士 バルド・ローエン』は全何巻?
現在12巻まで刊行中です。