『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
1950年代のハリウッド。アメリカ映画界を席巻した「赤狩り」の嵐が、一人の映画監督の人生を引き裂く。共産主義者のレッテルを貼られ、業界から追放された男は、すべてを失いながらも、自らの名誉と信念を取り戻すために立ち上がる。友を裏切るか、それとも沈黙を貫くか——。
山本治の代表作である本作は、『戦国武将伝』で培った歴史再構築の手腕を、20世紀アメリカという舞台で遺憾なく発揮している。Big Comic Superiorという青年誌の枠組みの中で、政治的迫害という重いテーマを扱いながら、一人の人間の尊厳をめぐるドラマとして昇華させた。第1回日本漫画大賞を受賞したのは当然の帰結だろう。精緻な作画は時代の空気を克明に写し取り、緻密なストーリーテリングは歴史の暗部を単なる告発に終わらせない。アメリカ、フランス、ドイツなど各国で翻訳され、高い評価を受けているのも、この作品が普遍的な人間の葛藤を描き切っているからだ。
2020年にスタジオジブリがアニメ化、2021年には実写映画化された。既刊10巻で完結したこの傑作を、今こそ手に取るべきです。
まだ読んでいないあなたへ
第1回日本漫画大賞受賞。
ジブリがアニメ化。
1950年代のハリウッド、映画を愛する人々が、映画を作る罪で人生を奪われた時代があったんです。「赤狩り」——共産主義者のレッテルを貼られただけで、職を追われ、名前を消され、友は友を裏切った。この作品が描くのは、その暗黒の5年間です。
山本治が10巻かけて紡ぐのは、単なる歴史の再現じゃありません。密告の恐怖に震える脚本家、沈黙を選ぶ監督、信念のために全てを失う俳優——誰もが正解のない選択を迫られる。あなたならどうするか。家族を守るために仲間の名を差し出すのか。それとも。
驚くべきは、この地獄を生き延びた者たちの、その後の人生まで描き切っていることです。名誉を回復した者、二度と戻れなかった者、そして許されなかった者。勝者も敗者もいない、ただ傷だけが残る戦いの記録なんです。
精緻な作画で再現される当時のハリウッド、一コマ一コマに込められた人間の尊厳。アメリカ、フランス、ドイツでも翻訳され、各国で衝撃を与えた理由が、ページをめくれば分かります。
自由とは何か。この問いが、今も胸に刺さり続ける傑作です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD』は全何巻?
全10巻で完結済みです。