詩歌川百景』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

鎌倉を舞台に、詩歌川という名の川沿いに暮らす人々の日常を描いた作品である。『海街diary』のスピンオフとして位置づけられ、あの四姉妹の物語と同じ街の、別の時間が流れる。主人公は高校生の少女。彼女の目を通して、家族や友人、近所の人々との何気ない交流が、四季の移ろいとともに綴られていく。

吉田秋生は『BANANA FISH』で少年漫画誌の枠を超えたドラマを描き、『海街diary』で再び女性向け作品に戻って高い評価を得た作家です。本作はその『海街diary』と世界観を共有しながらも、独立した物語として成立している。鎌倉という土地の空気感、季節の匂い、人と人との距離感——そうした要素を描く手つきは、長年この作家を追ってきた読者には馴染み深いものでしょう。Flowers誌での連載というフォーマットも、じっくりと日常を紡ぐ作風に合致しています。既刊4巻の時点で、物語は急ぐことなく、登場人物たちの呼吸を大切にしながら進行している。

『海街diary』の余韻を求める読者にとって、同じ街の別の角度からの風景は、また新しい発見をもたらしてくれるはずです。

まだ読んでいないあなたへ

『BANANA FISH』『海街diary』の吉田秋生が、今また新しい場所を描いているんです。

舞台は鎌倉から遠く離れた、名もない川沿いの町。そこに暮らす人たちの、何気ない一日が積み重なっていく物語なんですが、これがとんでもなく深いんですよ。朝ごはんの湯気、通学路の雑草、誰かがぽつりと漏らした一言——そういう「見過ごしそうなもの」の中に、人が生きる理由みたいなものが静かに埋まってるんです。

この作家は40年以上漫画を描き続けてきた人で、人間を見る目が尋常じゃない。家族って何だろう、他人と分かり合えるってどういうことだろう、そんな答えの出ない問いに、派手な展開も説教臭い結論もなしに、ただ丁寧に向き合ってるんです。読んでると自分の日常まで違って見えてくる。いつもの景色が、少しだけ愛おしくなるんですよね。

『Flowers』で連載中、既刊4巻。ページをめくる速度が自然と落ちる作品です。急いで読むのはもったいない。一コマずつ、呼吸するように読んでほしいんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『詩歌川百景』は全何巻?

現在4巻まで刊行中です。