薔薇村へようこそ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

舞台は人里離れた山奥、「薔薇村」と呼ばれる小さな集落。都会での生活に疲れ、何もかもから逃げ出したいと願う人々が、偶然この村に流れ着く。住人たちはそれぞれに傷を抱え、誰もが「ここにいていいのか」と問い続けながら、静かな日々を重ねている。逃避の先に何があるのか……。

ビッグコミックオリジナル誌上で2022年から連載が始まり、わずか既刊4巻にして第17回マンガ大賞を受賞したSAIMON Fumiの本作は、"再生"を描く青年ドラマとして異彩を放っています。逃避は甘えであり、敗北だと言われがちな現代で、この作品は「逃げてもいい」と肯定するのではなく、逃げた先で人がどう変わるのか、あるいは変われないのかを静かに見つめます。派手な展開やカタルシスに頼らず、日常の些細な会話と表情の機微だけで心の揺れを描き切る筆致は、深い人間ドラマを志向する作家ならではです。登場人物たちは誰も英雄的な決断をせず、ただ「今日を生きる」ことに精一杯で、その不器用さがかえって胸に迫ります。

逃げた先で何が待っているのか、その答えを知りたい方はぜひ手に取ってみてください。

まだ読んでいないあなたへ

マンガ大賞受賞作。

この一言だけで手に取る理由には十分なんですが、読み終わった後の感覚は想像を超えてきます。

「薔薇村」という不思議な名前の集落に、人生に行き詰まった人たちが流れ着く。そこで何が起きるのか——派手な事件もドラマチックな展開も、実はほとんどないんです。あるのは、どこまでも続く日常と、そこで交わされる何気ない会話。でもその「何気なさ」が、読んでいるこちらの胸に突き刺さってくるんですよ。

作者のSAIMON Fumiが描くのは、走り続けて疲れ果てた人間が、ようやく立ち止まれる場所。そこには正解も答えもない。ただ、傷つき疲れた者同士が、ゆっくり呼吸を取り戻していく時間がある。読んでいると、自分の中で固まっていた何かが、じわじわと溶けていくような感覚になります。

派手さはないけれど、読後にずっと心に残り続ける。そういう作品ってなかなか出会えないものなんです。

既刊4巻、ビッグコミックオリジナルで連載中。一度手に取ったら、きっとこの村から離れられなくなります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『薔薇村へようこそ』は全何巻?

現在4巻まで刊行中です。