『苺田さんの話』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
人形を愛する女性、苺田さん。彼女の部屋には無数の人形が並び、その一つひとつに名前がつけられ、語りかけられている。人間関係に疲れた彼女が選んだのは、人形たちとの静かな生活だった。だが、ある日を境に人形たちが動き出し、苺田さんの日常は予想外の方向へと動き始める……。
小沢真理は『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』などで知られる作家だが、本作は彼女の作品群の中でも異質な輝きを放っている。Kissという女性誌に連載された本作は、孤独を抱えた女性の内面を人形というモチーフで可視化し、スーパーナチュラルな要素を加えることで、ただのスライス・オブ・ライフに留まらない奇妙な磁力を宿している。人形が動くという設定は奇抜に見えて、実のところ孤独な人間が自分自身と対話する過程そのものだ。友情や孤独というテーマを、ファンタジーの衣を借りて描くことで、生々しさと寓話性が同居する独特の読後感が生まれている。
既刊6巻。人形と暮らす女性の物語は、あなたが思うよりずっと深く、切ない。
まだ読んでいないあなたへ
人形が見つめているんです。
雑誌『Kiss』に掲載されていたこの作品、既刊6巻なんですけど、「スーパーナチュラル」というタグが付いていながら、ホラーでもファンタジーでもない。小沢真理さんが描くのは、人形という「普通じゃないもの」を通して浮かび上がる、孤独と友情の輪郭なんですよ。
日常を描く作家として知られる小沢真理さんが、なぜ「人形」というモチーフを選んだのか。その答えは読めばわかります。人形って、誰かの想いを受け止めるだけの存在じゃないんです。見つめ返してくるんです。そして、その視線の先に立っている人間の本当の姿が、否応なく映し出されていく。
2010年から2012年まで連載された作品で、派手な展開はありません。でも、ページをめくるたびに、静かに何かが動いているのがわかるんです。友情って何だろう、孤独って何だろう。そんな問いが、人形という不思議な存在を介して、読む側の胸に直接届いてくる。
スライス・オブ・ライフというジャンルが好きな人なら、この「ちょっと不思議」な感覚がたまらないはずです。日常の中にある違和感、言葉にならない感情、そういうものを掬い取る繊細さがあるんですよ。
『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』も描いた小沢真理さんが、人形と人間の関係を通して何を見せようとしたのか。その答えは、あなた自身の目で確かめてほしいんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『苺田さんの話』は全何巻?
全6巻で完結済みです。