羊の木』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

過疎化が進む地方都市に、ある日六人の移住者がやってくる。彼らを受け入れた市役所職員の月末一は、やがて移住者たちが皆「元受刑者」であることを知らされる。国の極秘プロジェクトにより、刑期を終えた者たちをこの街で再出発させる——その事実を知るのは、行政の一部だけ。罪を犯した過去を持つ者と、それを知らずに暮らす住民。二つの世界が交わるとき、何が起こるのか……。

『あぶさん』『釣りバカ日誌』で知られる山上たつひこ・五十嵐三喜夫コンビが、長年のキャリアで培った人間描写力を注ぎ込んだ異色作である。スポーツや日常を舞台にしてきた二人が挑んだのは、赦しと共生という重いテーマだ。元受刑者という設定は刺激的だが、本作が描くのはセンセーショナルな事件ではない。罪を背負った者が日常に溶け込もうとする過程、受け入れる側の葛藤、そして秘密が露呈したときの人間関係の亀裂——そうした心理の綾を丁寧に積み重ねていく。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の受賞は、この作品が単なるサスペンスではなく、社会問題を真摯に見つめた物語として評価された証です。

全5巻で完結したこの作品は、2018年に映画化もされました。過去と向き合う人間の業を、ぜひその目で確かめてください。

まだ読んでいないあなたへ

「あぶさん」の山上たつひこと五十嵐三喜夫が描いたのは、野球でも釣りでもなく、罪でした。

文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞し、釜山国際映画祭で審査員特別賞に輝いた映画版を生んだ本作の舞台は、閉鎖的な地方都市。そこへ移住してきた人々には、誰にも言えない「過去」があるんです。元受刑者の社会復帰を支援する国の秘密プロジェクトとして、彼らは新しい名前と職を与えられ、この街で第二の人生を歩み始めます。

「赦し」という言葉の重さを、あなたは測ったことがありますか。隣人が、同僚が、もしかしたら恋人が、かつて取り返しのつかない罪を犯した人間だったら。あなたは普通に接することができるのか。この問いを突きつけられた街の人々と、過去を隠して生きる人々の心理が、ページをめくるたびに剥がれ落ちていくんです。

ミステリーでありサスペンスでありながら、この作品が本当に描くのは「人間の表と裏」。誰もが善良な顔の下に何かを隠して生きている。その事実に気づいたとき、あなたは自分の隣人を見る目が変わってしまうかもしれません。

全5巻です。読み終わった後、あなたの中で静かに何かが変わります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『羊の木』は全何巻?

全5巻で完結済みです。