絶園のテンペスト』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

恋人を殺された少年と、姉を殺された少年。二人の復讐は、世界を滅ぼす魔法と、世界を救う魔法が対立する戦いに巻き込まれていく。孤島に幽閉された最強の魔法使いと交信する真広は、姫の死の真相を追う。一方、親友の吉野は、真広の妹である愛花が自分の恋人だったことを隠したまま、彼に協力する。復讐、魔法、そして世界の命運。三つの糸が絡み合い、やがて予想外の真実へと収斂していく……。

少年ガンガン連載で、原作・城平京、構成・佐野晶、作画・左有賢という三人体制で生み出された本作は、シェイクスピアの『テンペスト』と『ハムレット』を下敷きにした重層的な物語です。魔法バトルの外殻に、論理パズル的なミステリと心理劇を織り込み、登場人物たちが言葉で戦う。この「会話による駆け引き」の密度が尋常ではなく、台詞の一つ一つが伏線であり、思考の応酬そのものがサスペンスになっている。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、アニメ化・実写映画化もされた本作の魅力は、単なる「魔法使いの戦い」では終わらない構造の精緻さにあるでしょう。

全10巻で完結した物語は、一度読んだだけでは気づかない仕掛けに満ちています。再読の快楽を約束する、緻密な傑作です。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

この一行が、この作品の異常性を物語っているんです。

少年誌に連載されていながら、少年漫画の枠に収まらない。復讐と魔法、ミステリーとロマンス、アクションと心理戦。これだけの要素を詰め込んだら普通は破綻するはずなのに、全てが有機的に絡み合って一つの物語として成立している。脚本家・城平京と漫画家・左崎賢がタッグを組んだこの作品は、まるで演劇のように緻密に構成された会話劇なんです。

主人公が動く理由は、ある人物への復讐。相棒が動く理由は、死んだ恋人への想い。この二人が「世界の危機」に巻き込まれていく過程で、読者は気づくんです。彼らが本当に戦っているのは、敵でも魔法でもなく、自分自身の感情だということに。

知略を尽くした会話の応酬。一見無関係に見えた伏線が、何巻も経ってから鮮やかに回収される快感。そして何より、登場人物たちが抱える「答えの出ない問い」に、読者も一緒に悩まされる。復讐は正しいのか。守るべきものは何なのか。愛した人が死んだとき、残された者はどう生きるべきなのか。

既刊10巻。少年漫画を読み飽きた人にこそ、手に取ってほしい一作です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『絶園のテンペスト』は全何巻?

全10巻で完結済みです。