『終末ツーリング』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
文明が崩壊した世界で、少女二人がバイクにまたがり荒廃した大地を走る。目的地があるわけでもなく、生き急ぐわけでもない。ただ風景を眺め、ときに遺跡を探索し、焚き火を囲んで眠る。人類の痕跡だけが残された静寂の世界を、彼女たちはどこまでも走り続ける……。
電撃マオウで2020年から連載が続く本作は、終末世界という舞台設定でありながら、絶望や恐怖ではなく「旅そのものの豊かさ」を描き出す。さいとー栄の緻密な背景描写は、廃墟となった都市や朽ちかけた橋梁に説得力を与え、かつて人が暮らした痕跡を静かに物語る。説明的なセリフに頼らず、風景と少女たちの何気ない会話だけで世界を成立させる手腕は確かです。ツーリング漫画としての実在感と、終末SFとしての想像力が自然に融合している点が本作の強度といえるでしょう。海外でも英語版・中華圏版が刊行され、2025年にはアニメ化も控えています。
既刊8巻。静謐な終末の風景に、確かな旅の実感が宿る一作です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊8巻。
これ、誰もいないんです。
人類が消えた世界を、少女たちがバイクで走る。ただそれだけの話なのに、なぜこんなにページをめくる手が止まらないのか。終末世界って聞くとゾンビとか戦いを想像するじゃないですか。でもこの作品、そういうのが一切ない。あるのは静寂と、朽ちていく街並みと、どこまでも続く道だけなんです。
彼女たちは戦わない。ただ走って、見つけて、時々立ち止まる。廃墟のレストランで缶詰を開けたり、誰も使わなくなった温泉に浸かったり。そんな何気ない瞬間が、胸に刺さってくるんですよ。人間がいなくなった世界で、人間らしさを失わない彼女たちの姿が。
さいとー栄の描く風景が、また異常に美しい。崩れかけたビル、錆びた信号機、草に埋もれた線路。全部が「終わった世界」を物語ってるのに、なぜか希望を感じるんです。バイクのエンジン音だけが響く静けさの中に、何かがある。
なぜ人類が消えたのか。彼女たちは何者なのか。どこへ向かっているのか。答えはすぐには明かされない。でもそれがいいんです。謎が謎のまま、旅は続いていく。読み終わった後、無性にバイクに乗りたくなる。そして、誰かと旅に出たくなる。そういう作品なんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『終末ツーリング』は全何巻?
現在8巻まで刊行中です。