『累 -かさね-』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
醜い容姿ゆえに疎まれてきた少女・淵累は、亡き母が遺した口紅を通じて、他人と顔を入れ替える力を手に入れる。美貌と引き換えに演技力を奪い、舞台女優として階段を駆け上がる彼女の前に立ちはだかるのは、才能、嫉妬、そして母の影……。
松浦達磨が『イブニング』で2013年から5年にわたり連載し、第8回マンガ大賞に輝いた本作は、青年誌という土壌で醜さと美しさの残酷な交換を描き切った心理劇です。容姿コンプレックスと演技への渇望を軸に、母娘の連鎖、才能と欲望の葛藤を重層的に織り込んだ構成は、単なる「顔交換もの」に留まりません。他者の顔を奪う行為が、同時に自己の崩壊でもあるという二重性を、松浦は丁寧に、冷徹に描写する。美への執着が人を破滅させる過程を、ホラーとドラマの境界で表現した手腕は見事としか言いようがない。2018年には映画化もされ、海外でも英語版が展開されるなど、その衝撃は国内外に波及しました。
既刊14巻で完結したこの物語は、容姿という呪縛と向き合う全ての人へ、残酷で美しい問いを投げかけ続けます。
まだ読んでいないあなたへ
既刊14巻。
2018年に映画化され、第8回マンガ大賞を受賞した作品です。
醜い顔に生まれた少女が、母の遺した口紅でキスをすると、相手と顔を入れ替えられる――この設定だけ聞くと、ありふれたファンタジーに思えるかもしれません。でもこの漫画が描くのは、その「魔法」が引き起こす地獄なんです。美しい顔を手に入れた瞬間、主人公・累が立つのは華やかな舞台の上じゃない。人間の欲望が剥き出しになる、修羅の道です。
容姿を理由にいじめられ、人生を奪われてきた累。彼女が求めたのは、ただ普通に人から愛されることでした。けれど手に入れた「美しい顔」は、彼女に演技の才能という残酷な真実を突きつけるんです。醜い顔のまま磨いた演技力と、奪った美貌。この二つが重なったとき、累は女優として輝き始める。だけどその輝きの裏で、顔を奪われた相手の人生が壊れていくんですよ。
松浦達磨が描く人間の内面は、容赦がありません。母と娘の歪んだ愛、才能への渇望、美しさへの執着――登場人物たちが抱える感情の全てが、読む者の心をえぐってきます。ページをめくるたび、「自分だったらどうする?」と問われ続ける感覚。これは単なるホラーでも、サスペンスでもない。人間の本質に迫る心理劇なんです。
美しくなりたいという願いが、こんなにも恐ろしい物語に変わるなんて。全14巻、一気に読んでください。読み終えたあと、鏡を見る目が変わります。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『累 -かさね-』は全何巻?
全14巻で完結済みです。