百舌谷さん逆上する』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

百舌谷さんは、好きな相手をいじめてしまう。感情の発露が攻撃に転化する、その歪んだコミュニケーションを軸に物語は転がり続ける。学園を舞台に、心の奥底で燻る複雑な感情が、時に残酷な形で表面化していく。主人公の行動は理不尽で、時に目を背けたくなるほど痛々しい。それでも読み手は、彼女の内面に潜む切実さから目を離せない……。

篠房六郎が「アフタヌーン」で描いたこの作品は、ツンデレという記号的な属性を、精神の領域まで掘り下げた異色作だ。いじめという重いテーマを扱いながら、単純な善悪二元論には回収されない。加害と被害、愛情と攻撃性、承認欲求と自己嫌悪。相反する感情が同居する人間の複雑さを、コメディとドラマの狭間で描き出している。第1回マンガ大賞を受賞し、アジア圏を中心に海外展開も果たした本作は、心理描写の深度において青年マンガの新境地を示した。既刊10巻。表層的なキャラクター理解を突き破り、人間の感情の矛盾に真正面から向き合う覚悟が問われる作品である。

読後、誰もが自分の中にある「百舌谷さん」の欠片に気づかされるはずです。

まだ読んでいないあなたへ

マンガ大賞受賞作。

百舌谷さんは、好きな人をいじめるんです。本人も分かってる。やめたいと思ってる。でも止められない。そんな、どうしようもなく不器用で、痛々しくて、それでも必死に生きている女の子の物語なんですよ。

普通の恋愛漫画なら「素直になれない」で済むところを、この作品は一切ごまかさない。百舌谷さんの行動は明らかに「いじめ」で、相手は傷つくし、周りからは白い目で見られる。彼女自身も苦しんでる。じゃあなぜそうなってしまうのか。その答えを、作者は徹底的に深く、丁寧に描いていくんです。

ここが凄いのは、百舌谷さんを単純に「かわいそうな子」として描かないところ。彼女の心の歪みも、暴走も、全部さらけ出す。読んでいて息が詰まるような場面もある。でもだからこそ、彼女が少しずつ、本当に少しずつ変わっていく姿に胸が熱くなるんです。

学園を舞台にしながら、これほど人間の内面を抉り出した作品は滅多にありません。心理描写の解像度が尋常じゃない。百舌谷さんの表情一つ、言葉一つに、言葉にできない感情が詰まってるんですよ。

既刊10巻。ページをめくる手が止まらなくなる、そして読み終わった後もずっと心に残る、そんな作品です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『百舌谷さん逆上する』は全何巻?

全10巻で完結済みです。