『百木田家の古書暮らし』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
神保町。老舗古書店・百木田書店を営む一家の日常を描く、冬目景の最新作である。店主の父、母、大学生の息子と娘。四人が暮らす古書に囲まれた生活は、客との何気ない会話、店番の合間の読書、近隣の古書店主との交流といった、穏やかな時間の積み重ねで満ちている。特別な事件は起きない。ただ、本を愛する人々の日常が、丁寧に、静かに流れていく……。
『イエスタデイをうたって』や『羊のうた』で、登場人物の内面を繊細に掬い上げてきた冬目景が、今度は「古書店」という舞台を選んだ。ここには恋愛の機微も、青春の焦燥もない。あるのは、本という媒体を通じて交わされる、さりげない人と人との関係性です。神保町の実在する店やカフェが作品内に登場し、読者が実際に足を運ぶという現象も起きている。虚構と現実が静かに重なり合う、この作者ならではの手つきだろう。グランドジャンプ連載で既刊6巻。
古書店の日常を、これほど誠実に描いた作品は稀です。本と人が結ぶ小さな物語を、あなたもぜひ覗いてみてください。
まだ読んでいないあなたへ
古本屋の娘と、死にゆく父親の、最後の対話。
神保町の片隅に佇む古書店「百木田書店」。ここで暮らす家族を淡々と描いていくだけなのに、読むほどに胸が締めつけられるんです。父親は余命宣告を受けていて、娘は店を継ぐか悩んでいて、母親は黙って二人を見守っている。ただそれだけ。派手な展開なんてないのに、ページをめくる手が震えるほど切ない。
冬目景が『イエスタデイをうたって』『羊のうた』で見せてきた、あの研ぎ澄まされた日常描写が、ここでは「家族の終わり」に向けられているんです。古書店に並ぶ一冊一冊の背表紙、カウンターに置かれた湯呑み、窓から差し込む午後の光。そういう些細な風景が、時間の残酷さを浮き彫りにしていく。
言葉にできない想いを抱えた人間同士が、本を介して少しずつ心を通わせていく。その過程がたまらなく愛おしいんです。父親が娘に語る古書への想い、娘が父親に言えずにいる葛藤、その合間に流れる静かな時間。全てが丁寧に、でも容赦なく積み重なっていく。
既刊6巻。神保町の実在する書店やカフェも登場するので、読んだ後に足を運ぶ人が続出しているのも頷けます。大切な人との時間が永遠じゃないことを、これほど優しく、これほど痛切に描いた作品を、私は他に知りません。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『百木田家の古書暮らし』は全何巻?
全6巻で完結済みです。