異法人』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

時は幕末、徳川幕府の支配が揺らぐ中、江戸では「無宿人」と呼ばれる身分を失った者たちが増え続けていた。彼らを取り締まる「無宿改」という役職に就く男たちは、秩序維持という名目のもと、法の枠外で暴力を行使していく。法とは何か、正義とは誰のためのものか。激動の時代に、制度の狭間で生きる者たちの姿を通して、近代国家が成立する前夜の混沌が浮かび上がる……。

山本松吉が描くのは、歴史教科書では語られない江戸の暗部だ。モーニング連載という青年誌の土俵で、幕末維新という大テーマを「制度」と「人間」の関係から再構築してみせた手腕は見事である。第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の受賞が示すように、本作は単なる時代劇ではない。法が人を守るのか、それとも法こそが暴力を正当化するのか。その根源的な問いを、歴史という舞台装置を借りて現代に突きつけてくる作品なのです。

既刊3巻。幕末という時代の再解釈として、これほど鋭利な視点を持った作品は稀です。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

モーニング誌で2018年から19年にかけて連載されたこの作品、全3巻という短さなのに、読後はずっしりとした重量感が残るんです。山本松吉が歴史を題材に描くのは、ただの時代劇じゃないんですよ。タイトルの「異法人」という言葉が示すように、法と正義の狭間で引き裂かれる人間の姿を、歴史という舞台で容赦なく突きつけてくる。

正義って何なんでしょうね。法律で裁けるものと、人の心が納得するものは、必ずしも一致しない。この作品はその矛盾に真正面から挑んでいるんです。歴史上、確かに存在した「法の外側に立たされた人々」の物語は、読んでいて何度も胸が苦しくなります。

山本松吉の独特なストーリーテリングは、一度読み始めたら途中で止められない引力を持っています。3巻で完結する潔さも含めて、無駄が一切ない構成。読むのに時間はかからないけれど、読み終わった後に考え込む時間はたっぷり必要になる、そういう作品なんです。

文化庁が優秀賞を贈った理由が、ページをめくるごとに分かってきます。エンターテインメントでありながら、現代を生きる私たちにも突き刺さる普遍的なテーマ。これは一気読みしてください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『異法人』は全何巻?

全3巻で完結済みです。