町でうわさの天狗の子』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

天狗の血を引く少女と、彼女を取り巻く人間たちとの日常を描く。主人公は普通の女子高生として暮らしているが、その正体は天狗の末裔。人間社会に溶け込みながらも、受け継いだ力ゆえの葛藤を抱えている。幼なじみとの関係、周囲との距離感、そして自らのルーツとどう向き合うか——。

岩本奈美が『Flowers』誌上で5年にわたり描き続けた本作は、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。神話的モチーフを学園生活に落とし込む手腕が評価されたわけですが、この作品の真価は「異能を持つ者の孤独」をロマンスや友情といった感情の機微と結びつけた点にあります。天狗という存在を、荒唐無稽な設定に終わらせず、少女の内面を描く装置として機能させている。連載終了から10年以上経った今も、アメリカ、フランス、台湾など各国で翻訳が読み継がれているのは、普遍的な成長物語としての強度を持っているからでしょう。

既刊12巻。ファンタジーの皮を被った、繊細な人間ドラマです。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

この看板を背負った作品が、なぜ女性誌連載でありながら国内外で静かに、けれど確実に読み継がれているのか。答えは冒頭数ページで分かるんです。天狗の血を引く少女が主人公という設定を見た瞬間、「ああ、またファンタジーか」と思うでしょう? 違うんですよ。この物語が描くのは、人間と違う力を持って生まれた者が、日常という名の戦場でどう生きるかという話なんです。

幼なじみとの関係、学園での居場所、自分の出自――すべてが絡み合う中で、主人公は誰かに守られる存在ではなく、自ら選択し、引き受け、前に進む。その姿が、読む者の胸を締めつけるんです。神話的なモチーフを借りながら、語られているのは徹底的に現代的な問いです。「自分」を生きるとは何か。

既刊12巻。2006年から2011年まで「Flowers」で連載されたこの作品は、アメリカ、フランス、台湾でも翻訳出版され、言葉の壁を越えて支持されました。派手な宣伝もなく、口コミで広がった理由は、読めば分かります。ページをめくるごとに、登場人物たちの呼吸が聞こえてくるような、そんな作品なんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『町でうわさの天狗の子』は全何巻?

全12巻で完結済みです。