『生きてるうちに推してくれ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
地下アイドルとして活動する少女の前に、ある日突然"死んだはずの自分"が現れる。幽霊となった彼女は、生きている自分に向かって叫ぶ。「私を推してくれ」と。生者と死者、二人の"自分"が織りなす奇妙な共同生活が始まる……。
丹羽庭といえば、特撮オタクの日常を描いた『トクサツガガガ』で知られる作家だ。あの作品で見せたサブカルチャーへの深い造詣と、日常に潜む狂気を軽妙に描き出す手腕は健在である。本作では舞台をアイドル業界に移し、オカルト要素を掛け合わせることで、また新たな化学反応を生み出している。アイドルという華やかな世界と、幽霊という非日常的存在。一見すると水と油のような組み合わせだが、丹羽庭の筆にかかれば、それは驚くほど自然に溶け合う。コメディとホラーの境界線を自在に行き来しながら、地下アイドルシーンのリアルな空気感を描き出す手つきは鮮やかだ。週刊スピリッツ連載中、既刊4巻。
生者と死者が同居する異常事態を、これほど軽やかに、それでいて切実に描ける作家は他にいません。
まだ読んでいないあなたへ
アイドルと霊が同居する物件、家賃3万円。
『トクサツガガガ』の丹羽庭が放つ新作は、売れないアイドルと地縛霊がルームシェアするという、誰も思いつかなかった設定から始まるんです。でもこれ、ただの奇抜なコメディじゃありません。「生きてるうちに推してくれ」というタイトルが、読み進めるほどに胸に刺さってくる。
アイドルって、推されなければ存在しないも同然なんですよ。握手会に誰も来ない。SNSの投稿に反応がない。ステージの前を素通りされる。その「見えない存在」としての痛みを、この作品は霊という存在と重ね合わせて描いているんです。生きているのに誰にも見てもらえない苦しみと、死んでいるから誰にも見えない悲しみが、妙にリンクしてくる。
笑えるシーンは本当に笑えます。でも笑った次のページで、ふいに胸がキュッとなる瞬間が来る。丹羽庭の真骨頂は、日常のディテールに宿る切なさを掬い上げる筆力なんです。
アイドル業界のリアルと、オカルトという非現実が混ざり合うことで、逆説的に「見てもらえない人間の痛み」が浮き彫りになっていく。週刊スピリッツで連載中、既刊4巻。この先どこへ向かうのか、まだ誰にも分からない物語です。
推しが消えてしまう前に、読んでください。
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よくある質問
『生きてるうちに推してくれ』は全何巻?
現在4巻まで刊行中です。