『球場三食』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
野球場には、試合を観る以上の楽しみがある。プロ野球ファンの主人公が、日本各地の球場を訪れては、その土地の名物グルメを堪能する。観客席で繰り広げられる人間模様、球場ならではの食文化、そして試合の熱気。彼が求めているのは勝敗だけではない、球場という空間が持つ豊かさだ。
渡辺保裕が「アフタヌーン」で2016年から2018年にかけて連載した本作は、スポーツ漫画の枠を軽々と超えていく。野球の戦術やドラマティックな展開を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。ここで描かれるのは、球場というハコが生み出す独特の文化と空気感です。地方球場のローカルフード、観客同士の何気ない会話、試合前後の街の様子。そうした「余白」にこそ、この作品の真価がある。スポーツを題材にしながら、実は徹底的に日常の質感を追求した青年漫画だ。マンガ大賞の一次選考に残ったのも、こうした独自のアプローチが評価されたのだろう。
既刊4巻。野球に興味がない読者こそ、この作品の面白さに気づくかもしれません。
まだ読んでいないあなたへ
球場で飯を食う。
ただそれだけで、人生が変わるんです。
「球場三食」は、野球場で食事をすることに人生を懸けた男の物語。野球を観るためではなく、球場グルメを味わうために通い詰める主人公の姿が、最初は奇妙に見えるかもしれません。でも読み進めるうちに、あなたはこの男の目を通して「場所が持つ力」を知ることになります。同じホットドッグでも、球場で食べるとなぜこんなに味が違うのか。試合の歓声を背景に、ビールを傾ける瞬間になぜ胸が熱くなるのか。
渡辺保裕が描くのは、派手なドラマではありません。球場という特別な空間で、何気ない日常が輝きを増していく瞬間です。仕事帰りに立ち寄る球場、休日に訪れる球場。そこで出会う人々との会話、季節ごとに変わるメニュー、試合展開に左右される場内の空気。すべてが積み重なって、主人公の暮らしを豊かにしていくんです。
マンガ大賞で一次選考に選ばれたこの作品、「Afternoon」連載らしい静かな熱量があります。派手さはないけれど、ページをめくる手が止まらない。なぜなら、この作品が問いかけてくるから。あなたにとっての「球場」は、どこですか? 毎日を特別にしてくれる場所を、あなたは持っていますか? と。
既刊4巻。明日、球場に行きたくなる一冊です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『球場三食』は全何巻?
全4巻で完結済みです。