『狼の口 ヴォルフスムント』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
14世紀、アルプス山脈の要衝に立つ関所「ヴォルフスムント」。ここを通過しなければスイスへの逃亡は叶わない。だが関所を守る代官ヴォルフラムは、冷徹なサディストだった。彼は通行者一人ひとりを見抜き、偽装を暴き、容赦なく処刑する。逃亡者たちは知恵と勇気を振り絞るが、その先に待つのは……。
久慈光久が『Fellows!』で連載した本作は、エピソード形式で描かれる歴史ダークサスペンスです。舞台は実在の峠道、時代背景も史実に基づく。一話ごとに異なる逃亡者が主人公となり、関所突破を試みる。しかしヴォルフラムの洞察力は恐るべきもので、読者が「これなら通れるかも」と思った瞬間、容赦なく破綻する。精緻な作画で描かれる拷問と処刑の描写は苛烈で、ホラー的な緊張感が全編を貫きます。だが本作の真骨頂は、単なる残酷描写ではなく、人間の尊厳と諦めない意志をギリギリまで追い詰める心理劇にある。ヴォルフラムという「絶対悪」を軸に、歴史の裏側で消えていった名もなき人々の戦いを、冷徹かつ熱く描き切った。
既刊8巻。重厚な歴史漫画を求めるなら、この関所を越えてみてください。
まだ読んでいないあなたへ
全8巻完結。
でも、覚悟してください。
14世紀のアルプス、ザンクト・ゴットハルト峠。スイスの独立を目指す者たちが必ず通らなければならない関所に、ヴォルフラムという関守がいるんです。この男、通行者のわずかな嘘も見逃さない。身分を偽った者、武器を隠した者、密書を運ぶ者——すべて見抜き、容赦なく処刑する。拷問の描写は目を覆いたくなるほど精緻で、読んでいて本当に息が詰まります。
でもこの作品、ただの残酷描写じゃないんです。毎回、峠を越えようとする人々の人生が一話完結で描かれる。家族を守るために嘘をつく農夫、仲間を救おうとする騎士、誇りを捨てられない貴族——彼らの必死の策略と、それを冷徹に見破るヴォルフラムの心理戦が、ページをめくる手を震わせるんです。
久慈光久の作画は圧倒的です。石造りの関所、雪に覆われた峠、そして人間の表情。恐怖に歪む顔、諦めきれない目、死の直前の涙——すべてが嘘をつかない。歴史の闇に埋もれた人々の最期が、こんなにも鮮烈に蘇る漫画は他にありません。
そして、読み進めるうちに気づくんです。この絶望的な関所を、本当に越えられる者はいるのか。いや、どうやって越えるのか。その答えを知ったとき、あなたは歴史漫画の到達点を目撃することになります。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『狼の口 ヴォルフスムント』は全何巻?
全8巻で完結済みです。