狼の口 〜ヴォルフスムント〜』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

14世紀初頭のアルプス山脈。スイス独立を目指す人々にとって、ザンクト・ゴットハルト峠の関所「狼の口」は悪夢そのものだった。ハプスブルク家の代官ヴォルフラムが統べるこの関所を通過しなければ、自由への道は開かれない。しかし彼は冷酷なサディストであり、わずかな嘘も見逃さず、疑わしき者を容赦なく拷問し処刑する。通行者たちは様々な偽装を試みるが、ヴォルフラムの目を欺くことは誰にもできない……。

久慈光久はこれまでも歴史と戦争を題材に緻密な作画で知られてきたが、本作における残酷描写の徹底ぶりは別次第元だ。エピソード形式を採用し、毎回異なる人物が関所突破を試みては無残に散っていく。希望を抱いて挑む者たちが、一つの小さなほころびから破滅へと転落する過程を、一切の感傷を排して描き切る。青年誌「Fellows!」に2010年から2016年まで連載され、既刊8巻という短さでありながら、読者に強烈な印象を残した作品です。歴史的事実を下敷きにしながら、人間の狡猾さと脆さを容赦なく暴く筆致は、安易なカタルシスを求める読者を突き放します。

生き延びる者がいるのか、ヴォルフラムは倒されるのか。結末を知りたければ、この地獄の門をくぐるしかありません。

まだ読んでいないあなたへ

8巻。

これだけでいい。

14世紀、アルプスの関所「ザンクト・ゴットハルト峠」。ここを通らなければ自由にたどり着けない人々が、一人また一人と門をくぐろうとします。関所を守るのは冷酷非道な代官ヴォルフラム。彼は通行者の嘘を、わずかな仕草から見抜くんです。そして見抜かれた者を待つのは——言葉にできないほど容赦のない運命なんですよ。

この作品、主人公がいません。毎回違う人物が、それぞれの理由で関所を越えようと知恵を絞り、命を賭ける。農民、騎士、商人、親子。誰もが必死で、誰もが本気で、誰もが……そう、誰一人として安全じゃないんです。ページをめくる手が震えます。「この人なら」と思った瞬間に、歴史の冷酷さが容赦なく襲いかかる。

久慈光久の作画は、拷問器具の一本一本まで描き込まれた精密さ。でもそれ以上に恐ろしいのは、人間の表情なんです。希望が絶望に変わる一瞬を、これほど解像度高く描く漫画を他に知りません。

歴史が好きな人も、サスペンスが好きな人も、ただ「本物の緊張感」を求める人も。一度読んだら、関所の向こう側がどうしても見たくなる。そういう作品です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『狼の口 〜ヴォルフスムント〜』は全何巻?

全8巻で完結済みです。