特攻の島』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

太平洋戦争末期、特攻兵器「回天」の基地がある島に送り込まれた若き兵士たち。人間魚雷という名の必死兵器に乗り込み、二度と帰らぬ出撃を命じられる彼らの日常は、理不尽な暴力と絶望に満ちていた。生還を前提としない作戦に駆り出される者たちの心理、そして彼らを送り出す側の論理。死を強要されながらも生きようとする人間の姿が、容赦なく描かれる。

『ブラックジャックによろしく』『海猿』で医療現場や海上保安庁という「現場」を描いてきた佐藤秀峰が、今度は戦争という究極の現場に筆を向けた。本作が優れているのは、戦争を美化も矮小化もせず、ただ「そこにあった現実」として提示する点にある。英雄譚でもなければ、単純な反戦プロパガンダでもない。組織の論理と個人の生、大義と命の価値が衝突する場所で、人は何を思い、どう行動するのか。その問いを、週刊漫画TIMESという青年誌の枠組みで徹底的に突き詰めた作品だ。第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、2017年には映画化もされている。

既刊9巻。戦争を「過去の物語」として消費するのではなく、今を生きる我々の問題として読むべき一冊です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊9巻。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。

この数字が示すのは、日本の漫画界が「戦争」というテーマにどれだけ真剣に向き合ったかなんです。『ブラックジャックによろしく』『海猿』で医療や海保の現場を容赦なく描いた佐藤秀峰が、今度は太平洋戦争末期に目を向けた。そこにあるのは、教科書では数行で済まされる「特攻」という言葉の、血の通った重みなんですよ。

描かれるのは、二十歳そこそこの若者たちが一方通行の出撃命令を受け取るまでの日々です。彼らは英雄でも狂信者でもない。ただ、自分の命と引き換えに何かを守れると信じようとした、あるいは信じるしかなかった、普通の青年たちなんです。

佐藤秀峰の筆は、ここでも一切の美化を許さない。恐怖も、迷いも、理不尽も、すべて解像度を上げて読者の目の前に突きつけてくる。ページをめくる手が震えるのは、そこに描かれているのが「昔話」じゃなくて、今この瞬間も世界のどこかで繰り返されている「人間の物語」だと気づくからなんです。

読み終えた後、あなたは何も言えなくなる。でもその沈黙の中に、確実に何かが残るんですよ。それが、この作品を読む意味なんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『特攻の島』は全何巻?

全9巻で完結済みです。