『片喰と黄金』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
19世紀末、ゴールドラッシュに湧くアメリカへと渡った日本人移民たちの物語である。希望を胸に新天地へ踏み出した者たちを待っていたのは、言葉の壁、人種差別、過酷な労働環境。それでも彼らは生き抜こうとする。家族のため、未来のため、あるいは故郷へ錦を飾るために……。
北野栄一が『ウルトラジャンプ』誌上で描いたこの作品は、2016年から2021年まで連載され、既刊10巻で完結している。第1回マンガ大賞を受賞した本作は、移民という題材を正面から扱いながら、単なる歴史物語に留まらない射程を持つ。試練と絶望の中にあっても希望を見出そうとする人間の姿を、コメディとトラジェディを織り交ぜて描き出す筆致は、青年漫画における歴史ドラマの新たな可能性を示した。海外でも翻訳され、特にアメリカでは移民問題を扱った作品として注目を集めたというのも頷ける。この作品が問いかけるものは、過去の物語でありながら現代にも通じる普遍性を持っているのだ。
既刊10巻。歴史の影に埋もれた人々の物語が、ここにあります。
まだ読んでいないあなたへ
移民とゴールドラッシュ。
この二つの言葉が交差する場所に、想像を絶する人間ドラマが待っているんです。
19世紀、一攫千金を夢見てアメリカへ渡った日本人移民たちの物語。彼らが直面したのは金鉱の輝きだけじゃない。言葉も通じない異国で、差別に晒され、家族と引き裂かれ、それでも希望を手放さずに生きようとした人々の姿なんです。この作品が第1回マンガ大賞を受賞したのは、歴史の教科書が決して教えてくれない「人間の強さと脆さ」を、これ以上ないほど誠実に描ききったからに他なりません。
作者の北野栄一は、史実を丹念に掘り起こしながら、そこに血の通った人間を立ち上がらせる。登場人物たちは理想に燃える英雄でもなければ、哀れな被害者でもない。欲望も弱さも抱えた、私たちと同じ人間として、極限状態の中で選択を迫られ続けるんです。
コメディとトラジェディが同居しているのも、この作品の凄みです。笑いがあるから、次の瞬間に訪れる絶望がより深く胸に突き刺さる。希望があるから、それが砕かれる痛みが本物になる。
アメリカで移民問題を扱った作品として注目されたのも頷けます。100年以上前の物語なのに、今この瞬間の世界と地続きなんですよ。既刊10巻、読み終えたとき、あなたの中で何かが確実に変わっています。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『片喰と黄金』は全何巻?
全10巻で完結済みです。