『潮が舞い子が舞い』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
海辺の町を舞台に、高校生たちの何気ない日常が淡々と、しかし鮮やかに描かれる。特別な事件が起こるわけではない。ただ友人たちと過ごす放課後、潮風に吹かれながら交わす他愛ない会話、ふとした瞬間に芽生える感情の揺らぎ。そうした「青春のかけら」を丁寧にすくい取った作品だ。
阿部智実が『別冊少年チャンピオン』で連載し、第40回講談社漫画賞少年部門を受賞した本作は、少年誌のスタンダードから一歩外れた位置にある。派手な展開を求めず、登場人物たちの関係性の機微を静かに追う。その手つきは確かで、読者はいつの間にか彼らの時間の流れに同期している。海辺という舞台装置も効いている。潮の満ち引きのように、感情もまた揺れ動く。そのリズムを捉えた作風は、日常系と呼ぶには重心が低く、青春ものと呼ぶには静謐すぎる。どちらでもない場所に、この作品は立っている。
既刊10巻で完結した本作は、英語版も刊行され海外読者にも届いています。高校時代という限られた季節を、丁寧に記録した一冊です。
まだ読んでいないあなたへ
講談社漫画賞受賞。
海辺の町で暮らす高校生たちを描いた、全10巻の青春群像劇なんです。2015年から2019年まで別冊少年チャンピオンで連載されていたこの作品、タイトルからして既に予感させるものがありますよね。潮の満ち引きのように、出会いと別れを繰り返しながら、誰もが大人になっていく。
阿部智実が描くのは、派手な事件でもドラマチックな展開でもない。ただ、海の匂いと潮風の中で、友達と笑い、恋に悩み、将来に不安を抱えながら、それでも毎日を必死に生きている高校生たちの姿なんです。コメディとスライスオブライフの要素が絶妙に混ざり合って、読んでいると「ああ、こういう瞬間あったな」って胸が締め付けられる。
海辺の生活特有のゆったりした時間の流れが心地いい。でもその中に、確実に流れていく時間への焦りみたいなものが、波の音と一緒に聞こえてくるんですよ。
少年漫画の枠で語られる青春って、こんなにも優しくて、こんなにも切ないものなんだと気づかされます。英語版も出ているこの作品、海外の読者にも届いているのが嬉しいですね。日常の中にある宝物を、丁寧に拾い上げてくれる10巻です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『潮が舞い子が舞い』は全何巻?
全10巻で完結済みです。