『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
鎌倉の古い一軒家に暮らす香田家の三姉妹のもとに、父の訃報が届く。葬儀に出向いた先で、異母妹となる中学生のすずと出会った長女・幸は、彼女を鎌倉に引き取ることを決める。十五年前に家を出た父、複雑な事情を抱えた母、そして血のつながった姉妹でありながら初めて同じ屋根の下で暮らすことになった四人。季節は梅雨から夏へ移ろい、蝉時雨が降り注ぐ古都で、彼女たちの新しい生活が始まる——。
『BANANA FISH』『YASHA』で小学館漫画賞を二度受賞した吉田秋生が、ハードボイルドやサスペンスから一転、日常に軸足を置いた作品です。派手な事件もドラマチックな展開もない。ただ四姉妹が鎌倉の街を歩き、食卓を囲み、言葉を交わす。けれど、その何気ない時間のなかに、家族という関係の持つ重さと温もりが静かに沈殿していく。梅干しを漬け、しらすを買い、紫陽花を見上げる。そうした生活の手触りが、圧倒的な説得力で描かれる理由は、吉田秋生が積み重ねてきた人間描写の確かさにあるのでしょう。
小学館漫画賞、マンガ大賞、文化庁メディア芸術祭。三つの賞を受賞し、是枝裕和監督によって映画化もされた本作は、もはや漫画の枠を超えた存在です。鎌倉という場所と、そこに根を下ろして生きる姉妹たちの物語を、ぜひ一巻から追いかけてください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊9巻。
でも完結してるんです。
『BANANA FISH』の吉田秋生が、血みどろの抗争も裏切りもない世界で何を描くのか。それは、鎌倉の古い一軒家で暮らす三姉妹のもとに、父の葬儀で初めて会った異母妹が転がり込んでくる、ただそれだけの物語でした。でもこの「ただそれだけ」に、人生の全部が詰まってるんです。
朝ごはんを四人で囲む。梅酒を漬ける。しらす丼を食べる。サッカーの試合を見に行く。そんな何気ない日々のひとコマひとコマが、なぜこんなにも胸に迫ってくるのか。それは吉田秋生が、誰も傷つけずに人間の弱さを描く術を知っているからなんです。親の不倫、再婚、死別。複雑に絡み合った家族の歴史を背負いながら、それでも「一緒にいる」ことを選んだ四人の、その選択の重さと軽やかさ。
是枝裕和監督が映画化し、カンヌに持っていった理由がわかります。この作品には、派手な事件も劇的な展開もない。あるのは季節が巡り、人が少しずつ変わっていく、その確かさだけ。でもその「確かさ」こそが、読み終えたあと何日も心に残り続けるんです。
鎌倉の潮風と、畳の匂いと、四姉妹の笑い声が聞こえてくる。そんな漫画、他にないですよ。
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よくある質問
『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』は全何巻?
全9巻で完結済みです。