河畔の街のセリーヌ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

19世紀のフランス、とある河畔の街。そこで暮らす少女セリーヌの日常を淡々と追う。パン屋の娘として生まれ、朝は焼きたてのパンの香りで目を覚まし、昼は石畳の路地を駆け、夜は川沿いの家路をたどる。華やかな革命も、劇的な事件もない。ただ、当時の暮らしが、手触りを持って立ち上がってくる……。

日之影アカメが19世紀フランスを舞台に選んだのは、単なる時代考証の趣味ではない。MAGCOMIで連載された本作は、第1回MAGCOMIマンガ大賞を受賞した実績が示すとおり、「職業」と「成長」を通して異文化を体感させる構成力が光る。パンの焼き方、商売の作法、街の人々との何気ない会話——それらが積み重なり、少女の目線から19世紀が「生きた時代」として浮かび上がるのです。派手な展開に頼らず、日常の精度で勝負する作品は少年漫画では珍しい。だが、この地に足のついた描写こそが、読者に「別の時代を生きる」感覚を与える。

既刊3巻。静かに流れる時間の中で、少女は確実に何かをつかんでいく。急がず、しかし着実に進む物語です。

まだ読んでいないあなたへ

第1回MAGCOMIマンガ大賞受賞作。

19世紀のフランス、川沿いの街。そこで暮らす少年セリーヌの日々を描いた物語なんですが、これがまた「異国で生きる」ことのリアルを丁寧に描き出しているんです。言葉も文化も違う土地で、少年がどう仕事を覚え、どう人と関わり、どう自分の居場所を見つけていくのか。その過程を、説明臭さ一切なしに「見せて」くれるんですよ。

歴史漫画というと構えてしまう人もいるかもしれませんが、これは違う。当時の街並みや職人の仕事ぶりは確かに細かく描かれているんですが、それが説明のためじゃなく、少年の目を通して自然に立ち上がってくるんです。石畳の質感、川の匂い、職人たちの手つき。読んでいると、自分もその街角に立っているような感覚になります。

何より心に残るのは、セリーヌの成長の仕方なんです。劇的な事件で一気に変わるんじゃない。毎日の小さな失敗と、小さな発見の積み重ね。それが既刊3巻かけて、じわじわと少年の背中を押していく。この「時間をかける」描き方が、読後にずっと余韻を残すんですよ。

歴史を題材にした作品に定評のある日之影アカメが、少年の目線を徹底的に守りながら描いた一作。派手さはないけれど、読むたびに何か大切なものを思い出させてくれる、そんな作品です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『河畔の街のセリーヌ』は全何巻?

全3巻で完結済みです。