『東独にいた』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
1980年代後半、ベルリンの壁崩壊前夜の東ドイツ。社会主義体制下で監視と密告が日常に溶け込んだ時代、ひとりの日本人留学生が東独に降り立つ。彼が目にするのは、理想と現実の狭間で生きる人々の姿だった……。
MIYASHITA Akira(II)が『ヤングマガジン・ザ・サード』で連載するこの作品は、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した、歴史の裂け目を丁寧に描く異色作です。東西冷戦の最終局面という特殊な時代設定を選びながら、声高なイデオロギー論争には踏み込まない。描かれるのは、国家の論理と個人の感情が衝突する瞬間の、声にならない葛藤だ。体制への疑念を抱きながらも沈黙を選ぶ者、信念を貫こうとして孤立する者。その日常の機微を、作者は静謐な筆致で掬い取ります。歴史の大きな流れを背景に置きながら、あくまで一人ひとりの呼吸を追う構成は、安易な善悪二元論を拒絶する強度を持っている。
既刊5巻。時代の壁が崩れ落ちる前夜の空気を、これほど肌で感じられる作品は稀です。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。
この一言だけで、ただの歴史漫画じゃないって分かるはずなんです。『東独にいた』は、1980年代の東ドイツ——ベルリンの壁が崩壊する前の、社会主義国家の内側を舞台にした作品で、そこに生きた人たちの息づかいを、MIYASHITA Akiraが恐ろしいほどの解像度で描いてるんですよ。
教科書で習った「冷戦」って、記号でしかなかったじゃないですか。でもこの漫画を読むと、壁の向こうで誰かが恋をして、誰かが裏切られて、誰かが国家の陰謀に飲み込まれていく様が、今そこで起きてる出来事みたいに胸に迫ってくる。愛する人を守るために国家を欺くのか、国家への忠誠のために愛を捨てるのか——その選択が、どれほど残酷で切実なものだったのかを、この作品は容赦なく突きつけてきます。
MIYASHITA Akiraの筆は、歴史の大きな流れを描きながら、同時に一人ひとりの心の揺らぎを見逃さない。時代の壁に阻まれた人間たちが、それでも生きようとする姿に、ページをめくる手が震えるんです。
既刊5巻、ヤングマガジン・ザ・サード連載中。歴史に興味がなかった人ほど、この作品の熱量に圧倒されるはずです。
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よくある質問
『東独にいた』は全何巻?
現在5巻まで刊行中です。