『東京ヒゴロ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
漫画家・京山本伊佐雄、五十代半ば。かつて一世を風靡した作風は時代に取り残され、連載は打ち切りの憂き目に。編集部からは「もう描かなくていい」と通告され、それでも彼はペンを置かない。仕事場に籠り、誰に見せるでもない漫画を描き続ける日々。その姿を、かつての担当編集者や同業者たちが複雑な視線で見守る……。
松本大洋が『鉄コン筋クリート』『ピンポン』で培った独自の画風と人間観察眼を、ついに漫画家という存在そのものへ向けた作品です。ビッグコミックオリジナル増刊という媒体で発表されたこの作品は、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、2018年には映画化もされました。既刊3巻という短い巻数ながら、創作という行為の本質、そして老いと衰退に直面した表現者の姿を、松本は一切の甘さなく描き切っています。業界の内幕を暴露するのでもなく、単なる老兵の悲哀を語るのでもない。ただ、描くことでしか生きられない男の日常を、あの歪んだ線と余白で淡々と見つめる。その視線の冷徹さと温度が、読む者の胸に重く残ります。
漫画というメディアが持つ残酷さと美しさを、これほど真摯に見つめた作品はそうありません。松本大洋が到達した新たな境地を、ぜひ体験してください。
まだ読んでいないあなたへ
松本大洋が描く「漫画を描く人間」の話なんです。
『鉄コン筋クリート』や『ピンポン』で圧倒的な画力と人間描写を見せてきた松本大洋が、今度は漫画家という職業そのものに向き合った作品。でもこれ、華やかなサクセスストーリーじゃないんですよ。漫画を描くことの孤独、人との距離の取り方の難しさ、自分の才能への疑い——そういう「創作者の内側」を、あの松本大洋が描いたらどうなるか。答えは「痛いほどリアル」でした。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、2018年には映画化もされています。海外、特にアジア圏でも翻訳されて評価されているのは、この作品が扱っている葛藤が国境を超えて届くものだから。
松本大洋の絵は、相変わらず唯一無二です。線の一本一本に感情が宿っていて、キャラクターの表情を見ているだけで胸が締め付けられる。でも今回特に凄いのは、その絵で「何かを生み出そうともがく人間」を描いている点なんです。自分の中の何かと格闘している瞬間が、ページから立ち上がってくる。
既刊3巻。この巻数でこれだけの密度を詰め込める作家は、そうはいません。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『東京ヒゴロ』は全何巻?
全3巻で完結済みです。