望郷太郎』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

舞台は遠未来の地球。人類は宇宙へ進出し、地球は「故郷」として特別な意味を持つ場所となった。主人公は、ある理由で地球へ帰還することになる。そこで待ち受けていたのは、予想もしなかった光景と、失われたはずの記憶の断片だった。家族とは何か。帰るべき場所とは何か。未来の地球で、彼は自分の居場所を探し始める……。

山田義弘は『未来の扉』や『時の旅人』で、SFの枠組みを使いながら普遍的な人間ドラマを描いてきた作家だ。本作でもその手腕は健在で、壮大な世界観と日常の機微が違和感なく同居している。「モーニング」という青年誌の土壌で、冒険活劇としてのダイナミズムと、生活の手触りを感じさせる描写が両立しているのが見事です。第48回講談社漫画賞一般部門受賞というのも頷ける完成度で、海外からの評価も高まっているのは、そのテーマが国や文化を超えて響くからでしょう。既刊13巻を数え、物語はまだ続いている。

SF設定に目を奪われがちですが、その核にあるのは家族と再生の物語です。未来を舞台にしながら、読後に残るのは確かな人間の温度。この感触を、ぜひ味わってほしい。

まだ読んでいないあなたへ

講談社漫画賞を受賞した作品なのに、まだ知られていない傑作がここにあるんです。

山田義弘が『未来の扉』『時の旅人』で魅せてきた「時間」への執着が、今作で一つの到達点を迎えています。タイトルからして「望郷」ですよ。ふるさとを想う、帰りたいと願う——その切なさが全編を貫いているんです。

舞台は未来社会。主人公たちが冒険の中で出会う風景は、どこか懐かしくて、それでいて見たこともない場所なんです。SFの設定を借りながら、実は描いているのは「家族ってなんだろう」「自分の居場所ってどこだろう」という、誰もが一度は立ち止まる問いなんですよね。

山田義弘の真骨頂は、壮大な冒険譚の中に日常の機微を織り込む手腕にあります。緊迫したシーンの次のページで、誰かが淹れたお茶を飲む場面があったりする。その緩急が、登場人物たちを血の通った人間として立ち上がらせるんです。

モーニング連載で既刊13巻。コメディ要素もあるから重すぎず、でもドラマの芯はしっかり効いている。海外でも注目されているのは、この作品が描く「帰りたい場所」への想いが、言葉を超えて伝わるからなんでしょう。

一巻を開いたら、あなたも旅の仲間になってください。

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よくある質問

『望郷太郎』は全何巻?

現在13巻まで刊行中です。