月に吠えらんねえ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

とある架空の町に、近代文学の詩人や作家たちの「魂」を宿したキャラクターたちが集う。彼らは萩原朔太郎、中原中也、宮沢賢治といった実在の作家の作品世界から抽出された存在として、それぞれの作風を体現しながら日常を生きている。しかし、その日常は常に不穏な気配を孕み、心理的な葛藤や謎めいた事件が静かに進行していく。詩の一節のように断片的に積み重ねられる場面は、やがて大きな物語へと収斂していくのだろうか……。

『月に吠えらんねえ』は『アフタヌーン』にて2010年から2014年まで連載され、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞、2015年には映画化もされた作品である。清家雪子が描くこの漫画の最大の特徴は、文学作品そのものをキャラクター化するという大胆な手法にある。登場人物たちは単なる「文豪キャラ」ではなく、詩や小説のテクスチャーを纏った存在として造形されており、読者は彼らを通じて近代文学の感触を追体験する。その構成はスライス・オブ・ライフの形式をとりながらも、心理やミステリーの要素が絡み合い、ドラマとホラーが静かに侵食してくるのです。文学史への深い理解と漫画表現の冒険が見事に融合した、極めて稀有な作品といえる。

既刊11巻。詩と物語の境界で紡がれる異形の青年漫画を、ぜひその目で確かめてください。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。

この賞を獲ったとき、選考委員は何を見たんでしょうか。答えは「漫画でしか成立しない文学の実験」なんです。萩原朔太郎、中原中也、宮沢賢治……近代詩人たちの作品世界から生まれたキャラクターたちが、架空の町で実体を持って動き出す。詩が人になり、言葉が血肉を得て、ページの上で呼吸を始めるんです。

清家雪子が描くのは、詩と現実の境界が溶け合う場所。登場人物たちは実在した詩人の作品から誕生しているから、彼らのセリフや行動の奥に、もとになった詩篇の響きが潜んでいる。でもこれ、文学知識がなくても全く問題ないんですよ。一人の人間として、彼らの葛藤や孤独に触れるだけで、胸の奥がざわつく感覚が押し寄せてくる。

青年誌で5年近く連載され、映画化もされた本作。ジャンルはドラマでありホラーでありミステリーでもある、と言われても戸惑うかもしれません。でもそのどれでもあり、どれでもないんです。ただ確実に言えるのは、読後に「言葉」への見方が変わるということ。詩集を開いたことがない人ほど、この体験は鮮烈です。

既刊11巻。ページをめくるたび、言葉が肉体を持つ瞬間に立ち会うことになります。

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よくある質問

『月に吠えらんねえ』は全何巻?

全11巻で完結済みです。